こんにちは。なまけてブログにようこそ。
フランクルが提唱したロゴセラピー(実存分析)について、ナマケモノの理解したことを稚拙ながら書いてみたいと思います。
ロゴセラピーが生まれた背景
ヴィクトール・E・フランクルはオーストリアの心理学者です。
第2次世界大戦中に、ナチスの強制収容所に連行されて、かろうじて生き残りました。
その体験から書かれた本が『夜と霧』です。
この本の中で、「人生の意味を考えて、失望した人から死んでいった」と言っています。
強制収容所で、すべてを奪われた人が「人生の意味」を考えれば、絶望するのあたりまえですし、その結果、生きる力が失われるのも当然です。
しかし、 フランクルの考えでは、「人は人生に意味を問うことはない。人は人生から意味を問われ続ける」というものでした。
人生からの問いとは?
ロゴセラピーでは、人生の価値領域を3つに分類していて、それぞれが緊密に連携しています
体験価値
ある人が過去に体験したことは、その人だけの資産であり、誰にも奪われることはない。
世界は真善美に満ちており、誰でもその価値を受け取れることができるものである。
創造価値
「今、ここ」において、人生は常に人に問いかけをしている。
その問いかけに耳を傾けて、人生が期待していることにベストを尽くして実行することで充実感を得ることができる。
態度価値
どんな状況にあっても、それに対してどのような態度をとるかは、完全に自由である。
恵まれた状況にあっても不幸な態度をとればその人生は不幸であり、もちろん逆もあり得る。
人生からの問いかけとは、この3つの価値を実現して、最善の自己になることを目指すことです。
自分が実現した創造価値が、誰か他の人の体験価値になるかもしれません。
過酷な状況にあっても、態度価値を強制する権利は誰にもありません。
冷静かつポジティブに考えることで、生きる力が生まれてくるのです。
人生に疲れている方は、人生に絶望することをやめて、人生が何を求めているかを考えてみてくださいね。
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