こんにちは。なまけてブログにようこそ。
ゲームブックという形式の書籍を見なくなって久しいですが、覚えている方はいますか?
いまから30年以上前に流行ったものなので、覚えているほうが珍しいかもしれません。
本格的なアドベンチャーゲーム!
子供のころはゲームに夢中になっていましたが、今のようにスマホが身近にあるような、恵まれた環境にはなかったです。ホームコンピュータが出始めたころで、ファミコンも爆発的なブームになるちょっと前だったと思います。
本屋にゲームブックという新しいジャンルの本が並びました。文庫本サイズで値段も子供の小遣いで買える程度でした。タイトルは『火吹き山の魔法使い』。自分が主人公になって遊べる、画期的な本だったのです。
必要なものは、本と紙と鉛筆、そしてサイコロだけだったので、コンピュータを持っていない子供でも、憧れのアドベンチャーゲームが体験できました。
どんな感じで冒険をすすめていくのか
最初に遊び方のルールが書いてあります。
主人公のパラメータを決めたら、1ページ目から読んでいきます。アドベンチャーゲームなので、主人公は決められた行動のなかから好きなものを選んでいきます。
例えば、「君の眼の前には暗い洞窟があり、右に行く道と左に行く道に分かれている。右のほうからは、なにやら動物の鳴き声のようなものが聞こえてくるようだ。右に行くなら→123ページへ、左に進むなら→456ページへ」というような選択を繰り返してゲームを進めていきます。
途中、宝が手に入ったり、選択によっては罠で死んだりもします。
敵と戦う場面では、サイコロを振ってお互いのダメージを決め、自分の体力が0になったらゲームオーバーという簡単なものです。
冒険心をくすぐるような文章と、個性的なイラスト。そして、ちゃんと地図が書けるようになっているダンジョンを攻略していく楽しさがあって、すぐに夢中になりました。を高価なコンピュータが無くても、こんな楽しいゲームを考え出せる、すごい人がいるんだなと思いました。
ブームの終わり、ファミコンの始まり
ゲームブックは一時的にブームになって、たくさんの種類のゲームブックが販売されました。自分でもまねてゲームを作ってみて、友達に遊んでもらうことも楽しかったですね。
管理人は、その後ゲームブックの元ネタになった『ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ』のテーブルロールプレイイングゲームにも手を出していくことになります。
ただ、こちらは人が集まらないと遊べないものだったので、ゲームブックほどの手軽さはなかったです。
ゲームブックのブームが一巡したあと、ファミコンが家庭に普及したこともあって、急速に本屋から消えていきました。しかし、アイデア次第で、アナログなものでも十分に遊べるものが作れるんだという、素晴らしい教えを残していってくれたように思います。
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