こんにちは。なまけてブログにようこそ。
人間が安心して居られる場所はどこか?
難しいテーマではありますが、NHK特集の『地球大進化』などから考えたことを書いていこうと思います。
「安心できる場所なんて、人それぞれ」と言ってしまえば、それで結論としては終わってしまいますが、人間として同じ種であることから、ある程度の傾向はあるはずです。
人間が定住を始めて、初めて住居ができた
現在から遡っていきます。ほとんどの人間は、住居に住んでいます。屋根と壁があることで、周囲から独立した空間を形成しており、その中に居れば安心できます。これは、人間が農業を始めて、定住を始めたときから来たものです。
屋外の天候、寒さや暑さなどの環境にあまり左右されないこと。蓄積した食料や資材を個人所有できること。プライバシーが守れること、などが理由になるでしょう。
グレートジャーニーの時代では洞窟
人間が完全に定住する前には、移動を繰り返していた時代がありました。
アフリカで生まれた人間が、獲物を追い生活圏を広げていき、やがて南米の最南端まで到達します。グレートジャーニーと呼ばれたこの時代に戻って考えると、その時々で安心して休息できそうな場所を探して休んでいたのでしょう。洞窟や岩場など、雨風がある程度しのげて、肉食獣に襲われにくい場所ですね。
恐鳥の時代の記憶
ここから一気に、人間が生まれる前、哺乳類が繁栄を始めた時代までさかのぼってみます。
6500万年前、恐竜は絶滅します。
しかし、その後しばらくは恐鳥と呼ばれる巨大な鳥が食物連鎖の頂点に立った時代がありました。ディアトリマと呼ばれる恐鳥の化石から、その大きさは体高約2m。羽根は退化して飛ぶことはできませんが、強力な2本の脚で走り、大きなクチバシで獲物をとらえて食べる肉食動物だったようです。
この恐鳥による支配の時代の影響が、哺乳類にかすかに残っているのではないかと考えています。非力だった哺乳類の先祖は、木に登って恐鳥から身を守っていたでしょう。
森林には、樹冠生態系というものがあります。木の枝が重なりあり、地上に降りなくても枝を伝わって移動できる生活圏です。哺乳類は最初は樹冠に住んでいました。現在の原始的なサルなどを見るとだいたいイメージできますよね。
その後、哺乳類は樹冠から地上に降り、生活圏を広げて繁栄していきます。しかし、強力な捕食者がいる地上では、すぐに木に登って逃げられるよう、木の傍が最も安心できる場所だったでしょう。
まとめ
まとめると、捕食者から逃げられる高さで、地上にも降りやすい、3m~5mくらいの高さの木の近くが安心できる場所だった。そして、その記憶が哺乳類である人類にも多少残っているのではないか、ということです。
現代の住居でいえば、マンションの2階~3階くらいの高さが一番適していそうです。
外から見られることがないが、外を見渡して敵がいないか確認できること。食料、水があること。トイレがあるなど、現在のマンションが備えている一通りの機能が、なぜ必要なのか分かります。インドア派の人は、ぜひマンションの2階~3階に部屋を作りましょう。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。ほとんど憶測とホラ話なので、あまり本気に受け取っていただかないと幸いです。
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