2020年は子年ということで、子年とはいったいどんなものかを考えてみました。
2020年の卦を見てみる
子は十二支でいうと1番最初であり、方位でいうと北を示します。2020年は庚子(かのえね)の年になります。易でいうと金生水という卦になり、全く別のところから解決やチャレンジがうまれる年、ということだそうです。
十二支考に描かれた鼠に関する伝奇

南方熊楠の十二支考 鼠に関する民族と信念 を拾い読みしてみると、以下のようなことが分かります。
- まず、十二支に動物を当てはめることは、中国の周王朝の時代から始まり、そこから東西に広がっていった。
- 新年の3が日は、鼠の嫁入りの日として、鼠に餅を供えたりする風習がある。これは、鼠害を避けるための風習であるとする。
- 鼠は中国の生き物分類では虫部に入るため、新春に虫焼きと称して野焼きをするのは、鼠を焼き殺す行事でもある。
- 盗人を鼠に例え、猫をけしかけることでその盗んだ品物を取り返すという呪法があった。
- インドではガネーシャが鼠と関係があり、中国では毘沙門天、日本では大黒天と関連がある。
- 毘沙門天は四天王として北の方位の守護にあたるため、子の方向と一致する。そのため、鼠を使役獣として従えている。
- ガネーシャが手に持つ斧と、大黒天が持つ槌とは共通のものである。
- 象は鼠を忌み嫌う。このことは、ガネーシャが鼠の上に乗った姿で描かれることに表されている。
- 寝ている人間の魂が、鼠の姿をして口から彷徨い出ていくこともある。そのとき、寝ている人間を別の場所に動かしてしまうと、鼠になった魂が帰る場所を失い、その人は死んでしまう。
- 鼠の食べ残しを口にすると、鼠の性がその人に乗り移ると信じられてきた。
- 病人の枕元で鼠が鳴くのは不吉なことで、その病人は死ぬ。
- 頭の白い鼠は吉兆。300年もしくは500年生きていると言われる。鼠は穴を掘って巣を作るために、埋蔵金や隠された宝物などを守護している存在ともいわれる。
こうしてみると、鼠はあまり人間には良いものではなく、忌むべきものとして考えられている場合が多そうです。まあ、現在でも害獣として見られることがほとんどですから、そこは変わらないのでしょう。
2020年の大転換を読む
以上を踏まえた上で(?)、日経ビジネスの『2020年大転換』を見ると、庚子の年として突然解決策やアイデアが浮かんでくるというものもあるようですので、ピックアップして記載してみます。
- 変わる街づくり。川崎南部、殿町地区が注目される。
- インバウンドの大転換として、北九州市が観光の街になる。
- 主力産業の大転換。ITの決済分野が注目され、競争激化する。
- 世界中で国家が分断される。ミニ独立国が乱立する。
- 食卓からコーヒーが消える日がやってくる。
- 人工衛星によって、フィンテックの分野に大きな恩恵がある。
思いもかけない分野の出来事が、影響を与えるという例を挙げてみました。予測なので当たるかどうかは分かりませんが、ゲームチェンジャーが出てきてもおかしくないご時世ですから、案外そのとおりになるかもしれませんね。
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