ゲイリー・ピーコック聴き比べその1

ジャズ

ゲイリー・ピーコックというジャズベーシストのアルバムを聴き比べています。

基本に忠実でありながら、前衛からスタンダードまでこなし、アレンジをすれば、なんともオリエンタルなリリシズムを醸し出す、ちょっと他にないミュージシャンなのではないか、と思います。

そんなピーコックに惹かれて、Youtubeで聴けるアルバムを3点ほど聴き比べしてみました。

今回聴いたアルバム

Helen Merrill with Gary Peacock Trio – Spsin’/Gary Peacock

1曲目の“The Thrill is Gone” から、やられた感じ。ちょっと原曲を思い出せないようなアレンジで、でもピーコックがアレンジすればこんな味付けになるのだろうと納得は行く。そこに、大人の色気をもつヘレン・メリルの声が加わるとどうなるか?なんとも、大人のたたずまいを持つ、そしてちょっとスリリングを思わせる、静かながらもなんとなく引き付けられる曲になっていました。

2曲目はフリージャズっぽく、ヘレンの歌声も音の一つとして扱われています。変化としては面白いけど、すこし面食らってしまいました。

すべてを通して聴いたところで思うのだけど、このアルバムのコンセプトがうまく思いつかないのですね。大人のジャズか?実験か?もしかしたら、ゲイリー・ピーコックが「ほら、こんな引き出しもあるんだよ」と、いろいろと見せてくれたのかもしれない。

1971年のレコーディングだし、他のミュージシャンとジャズの可能性をいろいろと試していた時期だったのでしょうか。おもしろいし聴き飽きないけど、一貫性というとことでは戸惑ってしまうアルバムでした。

しかし、ヘレン・メリルの声はいいなぁ。「バードランドの子守歌」なんかもいいですよね!

New York Trio Recording vol.2 /Marc Copland, Gary Peacock, Paul Motian

ゲイリー・ピーコックのスモールコンボといえば、こんな感じの演奏になるだろう、という想いどおりのアルバムです。

ピアノとベースが紡ぎだす独特の世界感が特徴的です。少し、洗練され過ぎていて、シリアスな感じもするけれど、深夜や静かな場所でひっそりと聞くならば、その技巧の世界に没頭できるでしょう。

BGMとしては、あまり向いていない気がします。というのは、音を注意深く聴かせるような工夫がされているからですね。ベースの微妙なニュアンス、澄んだピアノの音、ブラッシュのドラムが絶妙に曲をつないでいきます。

ただ、同じ調子の曲が多いので飽きるかもしれません。その中でも、”River’s Run” と “Voices”は、曲調がさわやかで良いですね。

December Poems/Gary Peacock

ベースオンリーのアルバムです。さすがに、ベースだけではちょっと飽きるかなと思いますけど、それなりに聴かせてしまう腕はさすがです。音楽学校で教えているような方なので、技巧はもちろん、表現や感情も音で伝えることができるのでしょう。

”Snow Dance”が一番気持ちが乗っていて、聴きごたえがあります。他の曲も、単体で聴くのは悪くないのですが、通しで聴くのはちょっとしんどいかな。気持ちが落ち込んでいるときに、このアルバムを聴くことを選ぶか、避けるかは、分かれるところだと思います。

いろんなミュージシャンと組んでレコーディングを残しているので、しばらくはゲイリー・ピーコックの世界を楽しめそうです。日本人ミュージシャンとも相性がいいようですしね。

良い音で音楽を聴きたい方は、こちらの音楽ダウンロードサイトで探してみてください。きっと感動できる音源に出会えると思います。


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