植草甚一さんの著書の中に紹介されているジャズを聴き比べていきます。
参考にした本が書かれているのが、1960年代後半~70前半なので、およそ40,50年前の曲が中心なので、手探り状態で聴いています。もちろん、リアルタイムでのその時代の空気は不明ですので、オールドジャズファンの方から意見が聴けるとうれしいです。
今回聴いた曲
マーチングソング(”Marching Song”/Mike Westbrook)
前衛フリー・ジャズにしては珍しくテーマから始まり、その後はホーンがブローしまくります。楽器の音が拡散と整合を繰り返し、時にはユーモアも感じるおもしろさがありますね。頑張っているなという印象をうけました。
”Landscape”という曲は美しいピアノから始まって、ホーンのうねりがおもしろい効果を出しています。フルートの掛け合いを聴いていると、これはジャズなのか?と思ってしまう不思議な気持ちになります。
アングル(”Angle”/Haward Riley)
キッパリとした澄んだピアノの音が印象的で、ベースも工夫を凝らしています。全体的にまとまりを感じて、ジャズであることを見失っていません。
フリー・ジャズの入門とまでは言わないですけど、初心者でも聴きやすく、十分楽しめるアルバムです。
洗礼を受けた旅人(”The Baptisted Traveller”/Tony Oxley)
”Clossing/Arrival” ホーン2本とベース、ドラムのクインテット構成。ブローするよりもビブラートを効かせるような音が多くて、前衛的なのにメリハリがあって好感がもてました。
”Stone Garden” ギターの音が不安に響くなか、テナーかぼそいソロが延々と続くスローな曲。タイトルどおり、石庭をイメージしているのかな?あまりそう感じなくて、疑問に思いましたが、管理人との感性の違いなのかもしれません。
オフ・センター(”OFF CENTURE”/Jhon Cameron)
ウエストコーストジャズをイメージさせるようなジャズ。スイングするかも。ジャケットがちょっとキモいけど、案外、手堅い作りのように思えます。
”Go Away Comeback Another Day” フルートの音色が人の声に聞こえるようなおもしろさがある曲です。すこし、メロドラマ調?なところがユニーク。
特許申請中ジョニー・オルモンドの音楽機械(”Jhonny Almond Music Machine”)
これは楽しいアルバム。70年代のジャズロックの走りなのかもしれません。ユーモアのアイデアがバリバリ詰め込まれた、おもしろレコードって感じですね。
深くて暗いブルー・センター(”Deep Dark Blue Centure”/Glaham Coller)
スムーズでスリリング。カッコいいアルバムですね。音色の豊かさも良い感じで、うまく重なりあって連携しあいながら進行していきます。
フリージャズではないのではないか?と思えます。時にはメロウな曲調も織り交ぜながら、アイデアに満ちた良曲です。
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