ジャズ聴き比べ、その5

ジャズ

J.J氏こと、植草甚一さんが著書のなかで紹介しているジャズを聞き比べていきます。

1960年代後半のものが中心ですので、現在からみると古いかなと思ってみると、さもあらず。まったく新しいことを発見するの連続です。

ジャズに限らずですが、先人はつねに先を行っているのですね。新しいと思って音楽をやっていても、「それ、〇〇さんが既にやっているよ」と言われるとがっくりきますよね。きっと。

今回聴いた音楽

イマージェンシ―!(”Emergency!”/Tony Williams Lifetime)

まずコンボの構成が、ドラム、ギター、オルガンと、なかなか奇抜です。それぞれのテクニックは素晴らしく、粋な演奏と変幻自在のギターが特に目立ちました。曲として完成されていると随所で感じます。この構成でまとめきった手腕が見事。

アクァリーナ(”Aquariana”/Burton Green)

緩急をうまくつかっているな、というのが最初の感想。音をノイズにせずに、ちゃんと曲として仕上げています。おもわず唸るほどのテクニックだが、曲のアイデアは少々物足りない感じもします。

曲線状の空気の中の虹(”A Rainbow in Curved Air”/Terry Riley)

なんとも、初期のコンピュータミュージックを思わせる曲ですね。ピコピコ音がノスタルジーを感じさせます。細野晴臣さんの『ゼビウス』の先駆けか?と思ってしまいました。ガチャガチャしているが、そこがいいところ。面白く聴けます。

アイラ―のファーストレコーディング(”Something Difference The First Recordings”/Albert Ayler)

アイラ―のソロがメイン。ドラムもあるが、野太くて情熱的な管の音を聞いていると心地が良いですね。聞き流すことができない音です。フリージャズだが、スタンダードも演奏しています。潔いアルバムではあるものの、多少聴き飽きます。

デュエット(”Albert Mangelsdolff with His Friends”)

トロンボーン奏者が、いろいろな楽器と1対1でデュエットして曲を作るという、なかなか野心的な企画と言えます。トランペットのドン・チェリー、ドラムのエルビン・ジョーンズとの共演がぴったり来ますね。オルガンやバイヴと一緒だと、なんとなくほわんとしてしまい、締まりがなくなるような気がしました。トロンボーンはフリージャズに向かない楽器と思っていましたが、テクニックによっては十分、鋭い切込みを入れることができるのだと納得したアルバムです。

エターナルリズム(”Eternal Rhythm”/Don Cherry)

前衛ジャズの範囲に入るのでしょう。音も演奏も面白く聴けます。曲想が次々と変化していき、うるさいと思った音が次のシーンでは切ない音に変化したり、おもいがけない効果を出してきます。永遠につづくようなイメージが十分感じられる良作だと思います。


いつも読んでいただいてありがとうございます。クリックしていただけると励みになります。いつも、皆さまがリラックスできまように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました