中国から考える「STEM」より「STEAM」が有利な点

働き方

中国は「一帯一路」という、新たな経済圏の成立にやる気を見せています。

一帯一路とはいったいなにか?

「一帯一路」というのは、ヨーロッパからユーラシア大陸を横断して極東、東南アジアにつながるような陸の流通経路を「一帯」、同じようにインド洋、東シナ海、太平洋を結ぶ海の経路を「一路」と定義して、それらを経由する国の協力のもと、自由経済経路をつくるという壮大なものです。

この計画によって、中国は経済大国としての地位を確固なものにできるのです。チャイナマネーによってさらに経済圏および安全保障圏を拡大していこうとする計画です。

国内統制のためのIT技術

中国がGAFAを超えるようなグローバルな経済企業国家として覇権をとなえるには、外交や外資の獲得だけではなく、国内の整備も欠かせません。

共産党の強力な指導がなければ巨大国家は運営できない、というのが今の中国の考えでしょう。そしてそれは現実に即した判断であると思います。

中国は国内整備に得意のIT技術を応用して、監視技法をつかった民衆のコントロールを実施しようとしています。資本主義国家から見ると人権の侵害のようにも見えますが、その実はゆるやかなもので、社会信用制度とからめた極めて合理的な結論だなと納得がいくものです。

たとえば、ファーウェイが作ったパワーキューブ500という監視カメラは、非常に設置が簡単です。電源さえあれば、そこに置くだけで5G技術で映像を送信することができるのです。顔認証技術を使い、画像から人を確定します。もしその人が違法行為をしていれば、即座にその人のスマホに連絡することも可能なのです。

また、LPWA(Low Power Wide Area)通信規格を備えたセンサーを、工場や店舗に設置を義務化すれば、そこから出る違法な投棄、排気ガス、廃液の量などを定量化してビッグデータに送ることも可能です。センサー自体はメンテナンスの手間が最小限にできているので、設置する側も受け入れやすくなっています。

環境と社会が、監視技術の応用によって安全なものになっていけば、社会の安定、ひいては政権の安定につながっていき、先に挙げた「一帯一路」構想も現実味を増すというものです。

日本はデザイン力で勝負しよう

ここで需要がでてくるのは、「STEAM」の「A」、すなわちArtの部分だと思います。意外かもしれませんが、このアートが意味するところは工業デザインが主です。センサーやカメラが、街や店舗の外観を損なうようでは、受け入れるのが難しくなってしまいます。

いかに目立たず、機能を損なわずにデザインされるかも、重要なことなのです。

この分野では、日本にも参入のチャンスがあるでしょう。白川郷や城下町などの古い街並みを守るための法整備や工夫、寺大工の建築技術など、使える資産がたくさんあります

これからのIT教育を受ける方は「STEM」だけではなく「STEAM」にすることを、おすすめします。他国にも勝てる分野でぜひ勝負しましょう。


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