東京オリンピックを控えて、「テレワーク」という言葉もそこそこ認知されてきているのではないでしょうか。
テレワークの一番の利点は、時間と場所を確保しなくてよいことです。企業にとってはオフィスレスになり賃貸料が浮きますし、個人にとっては通勤しなくて済むので時短になります。
人が顔をつきあわせて会議やら打ち合わせやらをする時間は、生産性がないので極力短くするというのが最近の風潮ですので、まあそうかなという気もしますよね。特に、何も発言しない人が出席している「情報共有」という名称の会議については、なにか意味があるのかと不安になります。
テレワークの罠
テレワークは、だいたいの場合は自宅で勤務することになるでしょう。人によってはコワーキングスペースを確保したりするかもしれません。そのように「やることによって場所を変える」というのは、実は非常に重要です。
自宅で勤務することの難しさは、想像すればだれにでもわかると思うのですが、勤務をさぼる口実や注意をそらす事物が山のようにあることです。
集中力をもって仕事をするには、五感をできるだけシャットダウンすることがコツなのだそうです。目にはいるところを片づける。遮音ヘッドフォンをする。味のない水を飲む。臭覚と触覚は、ちょっと思いつかないですが。
そういう意味では自宅はヤバいですよね。いろんな誘惑があるからです。
ユニフォーム効果を利用できないか

では、テレワークを自宅で持続させるためにはどうすればいいでしょうか。
ひとつは、「ユニフォーム効果」を使うことです。要するに、「仕事モード」に入るときは、できるだけ周囲のものを仕事に関係するもののみにして、部屋着から仕事着に着替えることです。これで、だいぶ仕事に集中できるようになります。
また、意志力を保つためには、根性論で安易に考えないことが重要です。
管理人はうつ症状がひどいときは、ベッドから出ることもできなくなります。そのときにどうするかというと、まず手の指が動くかどうか、確認します。指が動けば、グーパーと開いて握りを繰り返すことで、腕が動くようになってきます。
次に膝もまげてみます。おそらくここまでくれば、膝もひじも曲がるでしょう。膝とひじが動くようになれば身体を起こすことができるので、ベッドから出られるわけです。
人に説明するのが恥ずかしいほど幼稚な方法ですけども、いちおうこれで起きることができるようになる「ルーティーン」です。
テレワークで働く人にも、このようなルーティーンが必要なのではないでしょうか。要するに、意志の力は弱いので、システマチックに解決してしまおうというのが正解のような気がします。
それでもダメなときの対応をかんがえておく
手の指すら動かすのが面倒くさい、というようなときは、おそらく仕事できません。
そのような場面は、うつを経験したひとならばわかると思います。テレワークならば、なおさら起きやすい状況なのだと思われます。
そのような状況でどうするか?準備をしておくしかありません。
スマホやIoTデバイスで、ボタンひとつで遅刻や休みの連絡メールを発信できるようにしておきましょう。Microsoft の Flow や、オートマトンを使えばできる思いますし、bttnというデバイスを使えば可能かなと思います。
また、タスクのスケジュールを組むときにバッファを用意しておくことが必要です。こういうときこそ、余白をつかうべきなのです。
動けないときは、動けない自分を受け入れるしかありません。無理に動こうとすれば必ず反動が来ます。
備えあれば憂いなしということで、すこし準備をしてみませんか?
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