植草甚一さんの著書のなかに紹介されているジャズを聴き比べていきます。
今回聴いてみたのは1970年前後のものが多いです。
今回聴いた曲
むらさき(”Purple/Miroslav Vitous”)
ファンクのようなリズムがあり、その中でミロスラフがベースを縦横無尽に駆使しているような曲です。ピチカートで弾いたり、弦を使ってみたりと、いろいろな実験的な音を出しています。全体を通して、美しい曲だし安定して聴けるのですが、すこしドラムが前に出すぎかなとも思います。エレクトリックもいいのだけど、抑え目にして聴いてみたかった気もしますね。
サウンド・オブ・フィーリング(”Sound of Feelings”/Joachim Kuhn)
ドアを開けてみたら、豪華絢爛、金銀財宝の散りばめられた部屋があったような、そんなイメージを持ちました。これはすばらしいアルバムですね。
植草甚一さんが”El Dorado” という曲をほめていたので聴いてみました。人の声が入っていたり、タンバリンのリズムも特徴的で、フルートが尺八のようにも聞こえます。理想郷としてのジャパニズムを表したものなのかな。
それから、”Gaby Love”。キューンのワンマンな曲だが、まさに天上の音楽のようで、荘厳です。
ラウンド・ミッドナイト(”Round About Midnight”/Jean-Luc Ponty)
ジャズバイオリンで聴くラウンド・ミッドナイトも、なかなか渋いですね。ジャズバイオリンはジャンゴ・ラインハルトと共演していたステファン・グラッペリしかよく知らなかったのですが、聴くにつけ惹きつけられるものを感じます。
ラウンド・ミッドナイトは、モンクだったらバーで聴きたいです。マイルズは真夜中の街中かな。ポンティのバイオリンは、夜中にラジオから流れてきたら似合いそうな気がしました。
アフロディシアカ(”Afrodisiaca”/Jhon Tchikai)
やはりイメージするのはアフリカ大陸かな。壮大なアフリカへの思いが詰まったアルバムだと思います。地平線の大地から日が昇り、風が吹き動物たちの鳴き声が聞こえてきそうです。雄大な気持ちにさせてくれて、とてもリラックスできます。音の重なり合いでアフリカの一日を表しているのかな。
悲しみの人々(”People in Sorrow”/Art Ensemble of Chicago)
フリージャズで、はじめのほうは意外に淡々と進んでいきます。ベルやトランペット、そして人の声も楽器として使われていて、なんとなくと盛り上がりにかけたまま、とりとめもなく終わっていきます。悲しみをどこに感じるのか、聴く人次第だとは思いますが、管理人の想像力ではなかなかそこまで踏み込めませんでした。
あくまで管理人個人の感想ですので、全然こいつ分かってないよ、と思われる方はコメントを頂けますとありがたいです。
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