交響曲第7番「レニングラード」は名曲だと思う。

ジャズ

最近、ストリームで繰り返し聴いているのが、ショスタコーヴィチの交響曲第7番、「レニングラード」です。

この曲は第二次世界大戦中の独ソ戦で、ドイツ軍に包囲されたレニングラードで作曲され、物資の補給を絶たれ、飢餓や寒さに苦しむレニングラードの市民に向け、また、「大祖国戦争」のために犠牲になった兵士・市民らに捧げた曲です。作曲者のショスタコーヴィチも、故郷であるレニングラードの街で作曲したと言われています。

壮大なる愚作?

クラシックをほぼ知らない管理人でも、この曲は何度聞いてもそれなりに新しい発見がありおもしろい曲だと感じます。

素晴らしい曲かどうかは意見が分かれているらしく、「壮大なる愚作」とも言われているもようです。当時のソビエトのプロパガンダ的に利用された曲であることは間違いないでしょう。しかし、聴いた人の意見が分かれるという曲のほうが、なにも話題にあがらず、一辺倒のイメージしか与えない曲よりもはるかにおもしろい曲であると思います。

曲の構成とモチーフ

「レニングラード」は第4楽章で構成されています。聴きどころとしては、第1楽章と第4楽章でしょう。

第1楽章

第1楽章では、まず壮大な「人間の主題」から始まり、しばらく繰り返されます。それから、「平和な生活の主題」が入り、戦争がまだ影を落としていない、レニングラードのおだやかな生活が描かれています。

しばらくすると、小太鼓がタララララとリズムを刻み始め、「戦争の主題」が始まります。12回繰り返されるこのモチーフは、ラヴェルの「ボレロ」に影響を受けたともいわれますが、軽快なマーチ調のこの主題が、やはりこの曲のいちばんの聴きどころでしょう。

はじめのうちは、レニングラードを守るためのソ連軍の行軍を表現しているのかなと思っていました。しかし、解説などを読むと、やはりレニングラードの街が包囲されていくという展開なので、ドイツ軍の接近を表しているのでしょう。楽章の最後ではタムタムやシンバルなど、激しい戦闘が繰り返されている様子が描かれて終了していきます。

第2楽章、第3楽章

第2楽章、第3楽章は、うってかわって静かな曲想です。たまにホーンが吠えることもありますが、全体的には哀愁を込めた、なだらかな調子で続いていきます。少し退屈に思えるのですが、ドイツ軍に包囲され、飢餓と寒さに耐える市民に向けた曲であることを考えると、すこし理解ができるような気がします。

第4楽章

そして、第4楽章のテーマはずばり「勝利」。第1楽章で展開された「人間の主題」が高らかに歌い上げられ、フィナーレへとなだれ込んでいきます。戦時中に戦意を高めるために作曲・演奏された曲ですから、当然、勝利で終わりますね。

しかし、ショスタコーヴィチは後年「この曲はナチズムだけではなく、スターリンの全体主義をも批判したものだ」と語っているとのことです。それを抜きにしても、戦争に耐え、最終的には人間の勝利がある、という本当のテーマを曲に込めていることは間違いないと思います。何度も聞き返して発見があるのは、たぶんそういう深いテーマを扱っていることにあるのではないでしょうか。素人判断ですが。

まとめ

封鎖されたレニングラードの貧相な作曲環境で、どのように交響曲を作曲したのか、すごく不思議に思います。時にはハーモニーを奏で、時にはソロイストが主旋律を連鎖するような、オーケストラで奏でる楽曲の作曲は、ピアノと譜面だけでできるのでしょうか。想像が付きません。いまならPC1つでできるでしょうけど。

ちなみに、初演の際には前線から演奏家が戻されて、急遽オーケストラを編成したのだとか。それでも演奏できるのだから、たいしたものだなとすなおに関心します。

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