『三大幸福論』で人は幸福になれるだろうか?

メンタル

アランの『幸福論』は、拾い読みするにはお手頃な本だと思っています。短い文章を集めている形式なので、ひょいと本棚から取り出して少し読む、という用途にぴったりです。

内容も、作者が「徹底した楽観主義」というように、読むと気が楽になる良書です。

三大幸福論とは

アランの他にも幸福論を著作している哲学者がいるということを知りました。気になったので、その概要をまとめている『ポジティブ哲学!』(小川仁志)を読んでみることに。

三大幸福論とは、アラン、ラッセル、ヒルティが書いたそれぞれの「幸福論」です。内容的には「人間の幸福とは何か」を追い求めているという共通性はあるのですが、立場や考え方が違うので、全くと言っていいほど違う道筋をたどっています。

比較してみるのも面白いので、概要をさらっていきたいと思います。

アランの幸福論

アランは、エミール=オーギュスト・シャルティエというフランス人著述家のペンネームです。日本では、『幸福論』といえばアランだと思われるほど、広く知られています。

その内容を一言でいえば楽観主義であり、上機嫌がすべての幸福の源であるということです。気になった部分を要約すると、こんな具合です。

  • 自分の運命は自分次第で良くも悪くもなる。悪くなるのは自分が弱いからである。
  • 意志力が強くなければ、何も達成することはできない。
  • 遠くを見ることで、近眼的な思考から解放され、幸福になれる。
  • お金を得ることではなく、お金の儲け方を知っていること。これは徳につながる。

乱暴ですが、物事を楽観的に見ることで、自分自身が強くなり、自分の人生をコントロールすることができるようになる、という感じにまとめられるかなと思います。

 

ラッセルの幸福論

バートランド・ラッセルはイギリスの哲学者です。ノーベル文学賞を受賞していて、あのアインシュタイン博士とも親交のあった人物です。

内に籠らず、絶えず外のほうに意識を向け、様々なことに興味を持ち、それに没頭することで人生の楽しみが増える、と説いています。自分が外に興味をもつことで、外から自分に向けても興味を持ってもらえるのです。自己承認欲求をこじらせなくても、自然にその望ましい状態が手に入るわけですね。

  • 不幸癖のある人は、幸福は良いもので望ましい状態であると、腹の底から納得することが必要である。
  • 刺激によって幸福を得るには限界がある。平凡な生活で幸福を得られるように生活するべきだ。
  • 思考のコントロールとして、悩みの原因などつまらないことであると悟れるようになること。
  • 仕事は幸福をもたらす。技術の向上、建設的なイメージをもって仕事に臨むこと。
  • 諦めることは仕方がない。それが他の誰かの役に立ったと考えればいいのだ。

どうでしょう。最後の言葉なんかは、とても勇気がもらえる言葉だと思いませんか?

ヒルティの幸福論

カール・ヒルティはスイスの哲学者・神学者です。キリスト教の価値観から幸福とはなにかを追い求めているので、上記の二人とはすこし毛色が違いますが、今の私たちにも十分に学べる、普遍性のある考えと言えるでしょう。「誠実」であることが最も価値があり、幸福になれると言っています。

  • 仕事を遊びとしてとらえる。遊びをするとき、みんな夢中になって没頭している。その状態こそが幸福である。
  • 不幸には正面から向き合い、それについて熟考することで、その不幸をプラスになるように変えられる。
  • 恩を受けたら、誠実に恩返しをする。恩を返さないような不誠実は、信頼を失いそもそも世間から相手にされなくなる
  • 自分の中にゆるぎない信念を抱くことで幸福になれる。
  • 自分が為すべきことは、好きなことを見つけて、それを追求すること以外には無い。

自他に対して誠実であることこそ、幸福への道であるということです。確かに、罰則やルールのないグレーゾーンで不誠実な行いを繰り返しているような人は、勝ち組になれるかもしれませんが、信頼され幸福になれるかは、また別問題のような気がしますよね。

まとめ

三大幸福論、いかがでしたでしょうか。

管理人も不勉強なので、浅い内容にしか触れていません。もう少し踏み込んだ内容が理解できて、幸福になれるように勉強したいなと思います。


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