PRESIDENTの特集『人生がうまくいく24時間の鉄則』で、年収2000万円以上の富裕層と300万円以下の貧困層に分けて、時間の使い方をアンケートしていました。
収入の多い人は働く時間も長い
意外だったのは、富裕層のほうが働く時間が長いことですね。29%の富裕層が、一日10時間以上働くそうです。ワーキングプアという言葉があったので、つい貧困層のほうが長時間働いているのかと思っていました。
そうすると、働く時間というよりも、仕事の内容が気になるところですね。富裕層は価値の高い仕事を行う。貧困層は、上から降りてきた仕事を作業する、という感じになるのでしょうか。
富裕層は長時間働いても、健康や趣味などに気を使う時間を確保しています。効率的にインプットし、勉強も欠かしません。貧困層は、暇なら寝るという生活を送る傾向があるので、きっと質の低いインプット・アウトプットしか行っていないのでしょう。
モチベーションはどのように保つのか

年収だけで、生活のすべての質の向上のために時間を使うというモチベーションが生じるでしょうか。そこは疑問に思います。一秒たりとも時間を無駄にしない、という人生は送れないと思います。
推測ですが、ぼーっとしている時間であっても「休憩している」とする。何もしていない時間を「何もしないをしている」というように、自発的に捉えているのだと思います。
そして、仕事とは自分自身が設定した目標であって、主体的に進められることが必須な条件でしょう。他人から頼まれたこと、環境がそうなっているからしかたがなくやっていることでは、モチベーションを保つことはできません。
壁にペンキを塗って乾くのを見守っている間は、きっとモチベーションは極限まで下がっていることでしょう。なにも自発的な行動が見受けられないからです。
しかし、そのペンキの塗り方に工夫があって、次はもっとうまく塗れるようになるとか、この壁にはこのようなペンキのほうが将来的なコストが安くなるなどの提言ができるようになるなどの、プロ意識があると話は別です。どんな仕事にも、自分が工夫できる余地や向上心、成長のプロセスなどを見出すことができれば、どんなに捗るか分かりません。
好きなことと得意なこと
自分を客観的に見ることができる人は、自分の強みや弱みを受け入れらる人です。そのような人は、時間を無駄にせずに、効率よく判断をすることができるようになります。
好きなことをやるのが幸福であり、ベストですが、実際のところは自分の得意なことを他人よりも上手く効率よくできるということで収入を得ることのほうが多いでしょう。
得意なことを好きなことにできればいいのですが、もしそれが難しいならば、効率よく仕事をさばいたことでできる余暇を、好きなことに充てるように考えればいいのです。これは、時間を上手く使えていることになるのではないでしょうか。
最悪なのは、不得意なことを非効率的にやる環境から抜け出せないことです。自分にも周りにもマイナスなことなので、そのような状況に陥ったらまずは、作業の内容を分解して、好きになれる要素があるか判断しましょう。それすら見つからないようであれば、そこから逃げ出すしかありません。逃げることも時には必要なことなのです。
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