ウルティマの徳と日本人の徳

メンタル

いまさらながら、ウルティマのことを書いておきたいと思います。

ウルティマとは

ウルティマは、すでに知っている人のほうが少ないかもしれませんが、RPGの元祖となったゲームのひとつでした。初代のウルティマは「ダンジョンズ&ドラゴンズ」に代表されるテーブルトークRPGをコンピュータゲームとして再現したものですし、ウルティマオンラインはMMORPGの元祖というものですね。

そのウルティマのメインモチーフとして、「徳」というものがあります。この徳は8ビット機で表せるRGBカラーに発想を得て設定されたものです。すなわち、原理は「」「勇気」「真実」。この原理の組み合わせによって、徳が生まれます。徳の種類は2の3乗で8種類。「謙譲」「慈悲」「勇敢」「誠実」「献身」「正義」「名誉」「霊性」です。

ウルティマの原理はプロテスタント的

このウルティマの3つの原理、「愛」「勇気」「真実」というのは、いかにもアメリカ人のプロテスタント的キリスト教の教えに近いなと思ったのでした。これらの原理はとても主体的であり、日本人からすると、ちょっと真っ当すぎて口に出すのが恥ずかしいという感じがします。「愛」とか、ちょっと素面じゃ言えない感があります。

はっきりと物事を話さないと伝わらない、アメリカ的文化からくる違和感なんでしょうね。

地下世界の原理は日本的

ウルティマシリーズの6では、舞台になった勇者の世界の裏側、ガーゴイルの地下世界が登場します。ガーゴイルという種族は、日本社会を参考に設定されたというだけあって、とても日本的な感じがします。

というのも、ガーゴイルたちも同じように3つの原理を大切にしているのですが、その玄理が「忠誠」「勤勉」「情熱」です。日本からしてみれば、古臭いけどもこちらのほうが身の丈にあった原理かもしれません。サムライの世界ですね。

ウルティマ6はこのような原理の違いをお互いに理解して、和解するというような面白い発想からできたゲームでした。

地下世界的原理の日本はどこへ行ったのか

いまの日本人には「忠誠」「勤勉」「情熱」の原理が当てはまるでしょうか?

「忠誠」については、日本人のなかからは大分無くなってきたというのが本音です。会社も終身雇用を取り払って久しくなり、離婚も昔ほどは抵抗なくなってきたでしょう。

もっとも、忠誠を誓うような相手がいないというところが本音かもしれません。もし、そんなカリスマを持った人が現実に現れたら、日本人なんてコロっと転んでしまうかもしれません。

「勤勉」「情熱」については、経済状況によって変化するものなのかなと思います。いまの不安定な日本の経済状態では、常に景気のよいことをカンフル剤のように吹き込んだり、真面目最高!みたいなプロパガンダをしないと、あっというまに堕落しそうです。

リターンあってこその建前なんでしょうけど、身も蓋もありませんね。「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る」という、厳しい現実です。

いずれにしても、ちょっと昔のアメリカ人が想像したような日本的文化は失われているというのが、正解でしょう。寂しくもありますが。


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