アニメ化もされた謎の長編マンガ『ドロヘドロ』について

ホビー

ドロヘドロ」というマンガ、知っていますか?読み始めるとなかなか止まらない、おもしろいマンガですので、アニメ化したのをきっかけに、紹介したいと思いました。

ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI
ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI

長期連載されたマンガ「ドロヘドロ」

「ドロヘドロ」は、最近になってやっと完結し、アニメにもなったマンガです。連載していた雑誌がことごとく休刊になっていき、そのたびに別のマンガ誌に移行しながら連載が続きました。その数、4誌というから、最後まで描き上げた作者と編集者の執念は、見上げたものです。

開始した時から、謎が多く、真実はなかなか語られません。登場人物のセリフや、設定描写などから少しづつ、どのような世界観かわかっていくようになっています。多くの謎や伏線の回収がどのようにされるのか、とても後をひき、ワクワクしながら単行本を読んでいた覚えがあります。

また、絵のタッチが独特で、世界観も残酷やユーモア、すべてがカオスに混ざり合ったような新鮮さがあり、「このマンガが凄く良くできているのか、それとも非常に狂っているのか」と考えてしまうような要素があります。

登場人物たちがやっていることは、かなり暴力的で狂っているのに、あっけっらかんとした態度や、単なるユーモアだったりと、それまでのマンガでは見たことがなかった体験をさせてもらいました。今は、そんな感じのマンガってありふれてますけど、管理人としてはドロヘドロが最初に衝撃をうけた、特別なマンガということで、ファンになったのです。

「ドロヘドロ」はどんなマンガか

「ドロヘドロ」は、トカゲの頭を持つ「カイマン」が主人公です。ナイフを主に武器に使って戦う2m越えの大男です。いままでの記憶がなく、自分が何者なのかを探しています。そんな設定とはいえ、あまりシリアスな描写はありません。

もう一人の主人公でヒロインの「ニカイドウ」は、記憶喪失になっていたカイマンを初めに見つけた縁で、カイマンの記憶を取り戻す手助けをしています。中国拳法のような体術の達人で、素手で人間の体を貫通させて殺したりもできる、超強い若い女性です。普段は小さな中華飯店を営業しながら、餃子などをつくって売って生活しています。

男女のペアなのですが、この二人は恋人ではありません。ここが、このマンガの特有の面白さにつながっていると思います。「友情」「親友」という関係で描き切ったのは、なかなか熱い展開です。

カイマンとニカイドウが住む世界は、「ホール」と呼ばれている荒廃した世界です。強盗や殺人などの犯罪は当たり前に起こります。カイマンたちが物理的に強力な設定なのは、そういう犯罪から身を護るために必要なのだと思います。

そんな荒れ果てた世界で、カイマンたちが専門にやっていることは「魔法使い狩り」です。実は「ホール」は魔法を使えない人間たちの世界であり、たまにこのホールに魔法使い達がやってきます。彼らは、自分たちの魔法を使って人間を使って残酷な実験をするのです。虫の姿に変えたり、身体の一部が変形したりなど。ホールでは、魔法使いが最強なのです。

そんな魔法使いを、ナイフと体術で簡単に倒して殺してしまうので、カイマンとニカイドウは特別に強い存在です。

カイマンの記憶を取り戻し、彼の正体はいったいなんなのか、元はどんな人間だったのかを探すのがメインストリームになります。しかし、この荒廃した世界に暴力と魔法という味付け、さらに作者の筋肉愛などが重なりあい、なかなかクセのある登場人物たちが味付けをしています。そのサブストーリーに引っ張られて、なかなか話が進まなかったのも事実です。

最終巻を読んでも、謎が多く残ったまま

巻を重ねるごとに謎が少しづつ解き明かされていきます。しかし何度読み返しても分からない謎や伏線も多いのです。作者特有の、一見粗く見えるのですが細かい絵柄に書かれているちょっとした部分や、微妙な人物の心情描写だったりなどが、実は大切な手がかりだったりもします。また、ただのギャグ要員だと思っていた登場人物が、重要な役割を果たしていたのだと分かることもあります。おそらく、作者(と読者)が気に入ってしまい、そんな人物を登場させたいがために重要人物にしたててしまったりしたのでは、と思います。一言でいうと、なかなか先が読めない展開が多いです。

最終巻では、すべての謎、すべての伏線が回収されると思っていて、大事な展開になるだろうと思っていたのですが、肩透かしをくらったりしてどうも消化不良に終わった感が残りました。脇役があまりに魅力的なため、彼らにページを割きすぎたのではないかとも思うのですが、どうでしょうかね。

結果的には、この長寿連載マンガは読む価値があると思いますので、おすすめします。興味を持たれた方は、必ず先頭巻から読み進めてください。

ちなみに、絵柄については好き嫌いが分かれるかもしれませんが、読み進めているうちに好きになるでしょう。ストーリーと謎と世界観に引っ張られて、きっと全巻通して読みたくなる傑作だとおもいますので。


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