デューク・ピアソンの『プレーリー・ドッグ』

ジャズ

デューク・ピアソンの『プレーリー・ドッグ』というアルバムを聴いた感想です。

インターネットラジオでたまたま流れていたの聴き、気に入ったのでアルバムを買ってみました。

『プレーリー・ドッグ』の感想

『プレーリー・ドッグ』は、1966年発売されたアルバムです。ジャンルは、ハード・バップ、ソウル・ジャズとのこと。ソウル・ジャズとは知らないジャンルでしたが、調べてみるとファンキー・ジャズと同じでした。1960年代後半~1970年代にかけては、このようなジャズの変化形が流行ったのでしょう。

ジャズを聴いているというよりは、ジャズっぽいなにか別のジャンルの曲のような気がします。というのは、曲のタイトルと曲のイメージがすごく一致しているというか、そのまま直球でタイトルをつけているようです。それまでのビバップとかクール・ジャズは難解でしたが、こちらはかなり分かりやすいです。ストレートすぎて、戸惑うくらい。

分かりやすいということは、単純とか単調とかにつながることではありません。むしろ、構えて聴くというような雰囲気はなく、イメージそのままなのでリラックスして聴けます。耳に素直に曲が入ってくるという感じですね。

音にはこだわっているようです。演奏者を見ると、管理人が知っているようなメジャーなミュージシャンはいないようですが、曲ごとに工夫され、イメージを大切にしているように感じます。前衛ジャズのように不協和音や人の叫びなどの余計なものがない、むしろ洗練されていると言ってもいいのではないでしょうか。

ユーモアも感じるし、とてもリラックスして聴けるので、ローテーションに入ってもおかしくない、良アルバムになっていますね。

デューク・ピアソンとはどんなミュージシャンか

コロンバス・カルビン・”デューク”・ピアソンは、1932年生まれのジャズピアニストです。幼いときは、管楽器をやっていたようですが、ピアノで才能を発揮します。

彼の叔父にあたる人が、ピアノの才能が、あのデューク・エリントンに匹敵するくらいになるようにとあやかって、彼にデュークの名を贈ったとのこと。

この少し前の世代では、ジャズミュージシャンに爵位のような名前を贈るのが流行っていたのでしょう。ラジオ番組でミュージシャンのあだ名を募集する、といった試みだったような気がしてますが、どうでしょうか?

”デューク”(公爵)・エリントン、”カウント”(伯爵)・ベイシー、ナット・”キング”(王様)・コールなど。レスター・ヤングのあだ名も”プレズ”(大統領)ですね。

デューク・ピアソンは1960年代に活躍し、ドナルド・バードとのバンドが有名だそうです。そのバンドの顔ぶれには、チック・コリア、ペッパー・アダムス、ランディ・ブレッカーなども居たそうですから、すごいメンバーですね。

デューク・ピアソンが所属していたレコード会社が買収され、それを機に、1971年からバンドリーダーを辞めて、音楽学校で教師をしていたとのことです。プロデューサーやアレンジャーとして優秀だったのでしょう。

1980年、病を得て47歳の若さで亡くなっています。

『プレーリー・ドッグ』に収められた曲

“The Fakir”

ザ・ファキールと読みます。ファキールとは、行者のことです。ピアノによるキャッチーなバッキングと、フルートでの自由自在の音の表現で、インドがどこかのヨガの行者が、飄々と歩いているようなイメージを出しています。味のある曲です。

“Prairie Dog”

アメリカ中部の大草原、プレーリーがどこまでも延々と広がる光景を、カントリー調であらわしていると思われます。ユーモアが感じられるのは、たまに穴から顔出すプレーリードッグのおもしろい姿なのでしょう。

“Hush-A-Bye”

ハッシャバイ、日本訳すると「ねんねんよ」と言う意味で、子供を寝かしつけるときに親がいう言葉です。オルゴールのような、エレピ(かな?)が眠りを誘う「おやすみの曲」です。なかなかに美しいです。

“Soulin”

ハード・バップの曲です。ピアノとテナーの息があっていて、スイングする曲です。それにしても、ユーモアを感じる曲をチョイスしているアルバムだなぁと思います。

“Little waltz”

ソプラノサックスとテナーサックスの掛け合いが美しい曲。ギターも押し付けがましいところは少しもなく、なんとも上品な一曲です。

“Angel Eyes”

スタンダード・ナンバー。ピアソンのピアノの技量が堪能できます。ベースとの息もぴったりで、破綻がない。むしろ安定しすぎていて、単調に感じるかもしれません。

それぞれの曲については、あいかわらず管理人の個人的な感想なので、悪しからず。

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