美しいと思うもの、不快なもの、その違いはどこにある?

メンタル

管理人は、ひとりでブラブラと外出しているときは、何か美しいもの、興味を引くものがないかを探しているようです。一輪だけ咲いている八重の椿は美しいですし、咲き始めた梅の花も心惹かれます。

何を美しいと感じるのか

なぜそれらが美しいと感じるのかは、やはり説明できません。感性という、一言で会わらしていいものかも分かりません。不快に思うものは世の中に沢山ありますが、それとはまったく逆のものが快かといえば、そうでもない。二元論では説明できない分野の話になるので、どうしても感性や好みというあいまいな言葉で逃げてしまうのでしょう。

しかしながら、世の中は美しいものにあふれていると言えます。これははっきり断言できます。もし、美しいものや好ましいものが全くない世界であれば、まず尋常な精神状態を保つことはできないでしょう。なにかしら、心を動かすものがあるのです。

『荘子』の一節に、「渾沌、七竅に死す」(こんとん、しちきょうにしす)という言葉があるそうです。

太古の昔、南の王、儵(しゅく)と北の王である忽(こつ)が、中央の支配者「渾沌」を訪問し、大変良くもてなされて大いに喜びました。そのお礼として、人間が持っている7つの穴(目、鼻、口、耳)を渾沌は持っていなかったので、これらの穴を開けてあげることにしました。しかし、7つ目の穴を開けたときに、渾沌は死んでしまったのです。

渾沌とはカオスの象徴で自然の状態そのまま、すべての根源であります。その渾沌が、目や耳などから入ってくる情報によって、善悪や好悪といったものを持つことになり、渾沌が渾沌でなくなった。そのために渾沌は死に至ったという訳です。

世界は二元論だけでは構成されていないことを表現した寓話です。老荘思想をよく表していると思います。自然は自然のままであることが一番の状態であって、美しいと思うことは、理屈では説明できないということを含みます。人間の脳は、感情が理性よりも先に生じている以上、そのようなものと理解するしかありませんね。

美しいもの、不快なもの

美しいもののひとつに、道に敷き詰められたタイルがあります。特に、白磁に呉須で風景や模様を描かれたタイルは、有田焼や伊万里焼などの磁器を思い起こさせて、美しいと感じます。そのようなタイルをじっと見ていると、その模様の中に没頭できるような気がしてくるのです。きっと、幾何学模様や精密なタイルでつくられた、イスラム様式の建物の中に入ったら、同じような印象を味わえるのでしょう。透明感のある白磁に、ムラの無い青。この2つの組み合わせのみで構成された世界に入ってみたいと思うときがあります。イメージが膨張していくのです。

ベンチに座って往来の人を眺めていると、歩き方にそれぞれ特徴があるのが分かってきます。一時期、通りがかかる人の靴だけを眺めていたら、靴だけが歩いてくるように見えるようになったことがあります。観察していくと、それだけの世界に没頭できようになるのだと悟りました。

歩き方については、中国の監視カメラがその歩き方から人を特定できるように、その人独特の特徴があるのです。好ましいかどうかで言うならば、ヒールを履いて大柄な美人の女性の歩き方が一番好ましい感じがします。自信がある歩き方で、人に見られているという意識があるのではないでしょうか。

美しくない歩き方については多々ありますが、スマホを見ながら歩いている人は、まずダメですね。歩幅がバラバラで、前を見ないから恐々歩いているような、不安定さを感じます。それに、猫背のような姿勢になるので、前のめりでちょこまか歩くような印象をうけました。

子供は基本的には歩幅が小さいので、親子で歩くときは早歩きになります。そもそも、子供は走りまわるようにできているのだなと納得がいきました。飲食店とかで子供が走り回っているのを見るのは不快ですけども、生き物として、そのような特徴なのでしょう。

不快といえば、やはりお年寄りの女性、老婆です。耳が遠いから大声で話すし、聞こえてくる内容は陳腐なもの。それなのに、大声で笑うのが不可解です。わざわざ、人の話の腰を折ってまで、自分の病気の話をしたい老婆たちの気持ちがわかりません。喫茶店で作業をしたいときは、それなりの静かさを求めています。しかし、そのような老人が隣に座ってしまい大声で話し始めたときは、もう退散するしかありません。

しかし、自分も子供のころはきっと走り回って周りに不快感を与えていたのでしょう。今は覚えていませんが。となると、自分が老人になったときも、きっとなんの意識もせずに不快な老人になると思います。自分で気づくのは難しいのです。

美しいものや好ましいものを探す自由、不快なものを避ける自由、それだけは失いたくないものですね。


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