ジャズ聴き比べ、その9

ジャズ

植草甚一さんの著作から、ジャズの曲名を拾って聴いてみるというシリーズです。

もちろん、古い曲が多いので、当時では斬新であっても今からすると古臭いということもあると思いますが、そういう歴史の積み重ねで音楽も進化していくのです。リラックスして読んでみてくださいね。

今回聴いた曲

因果律(”Karma”/Pharoah Sanders)1969

入り方はパーカッションと、ブローしまくりのサックスの音で始まります。なるほど、民俗音楽を取り入れたジャズかな、と聴いていました。進んでいくと、突然、歌や唸り声、スキャットなどが入り始め、祈りをささげているようにも聞こえます。その繰り返しです。

ジャンルが、スピリチュアル・ジャズとあります。初めて知りました、このジャンル。驚きはしますが、聴き慣れれば、なんとなくリラックスして聴けるのかも、とも思います。

その話なら後で議論しよう(”We’ll talk about it later”/Newcleus)1971

なかなか人をくったようなタイトルの曲です。エレキ化し始めた頃の、ジャズ・ロック、クロスオーバーといっていいのでしょうか。アンプでワウを効かせまくったエレキギターと、ミュートを巧みに使ったトランペットがフリーに演奏しますが、ベースが全くと言っていいほど崩れないので、妙に安定感があります。最後、テーマのところでビシっと合わせているのがカッコいいです。

“Song for Bearded Lady” とにかくノリが良い曲です。エレキギターは、バケットヘッドの演奏を思い起こしてしまいます。それにしても、この曲名はなんなんだろう?元ネタがあるのでしょうか?

“On the Shene”/Dizzy Reece

デクスター・ゴードンのアルバムで聴いた、ディジー・レイスのトランペットが良かったので、つながりで聴いてみました。やはりトランペットの音がいいですね。音量があるのにかすれない。ここまでキレイな音を出せるトランペッターはあまり知りません。

ピアノは少し癖があります。モンクのような、つまずきそうなリズムが面白いです。トランペットとピアノが良かったので、ドラムに少し粗が目立ちますが、それでも良い演奏ですね。

“Music for Zen Meditation”/Tonny Scott

曲名に「禅」とか入っている時点で、なんとなく分かりましたが、日本のお正月にデパートでBGMに流れていそうな音楽です。瞑想のため、ということで、聴いていて眠くなってきます。ジャズとは言えないのかもしれません。

さび(”Our Kind of SABI”/Eddie Louiss)1970

これはやられた。「さび」なんていうから、またジャパネスクな曲だと思っていたら、全然違います。リズムが早く、フリージャズそのものです。オルガンの変幻自在な演奏と、サックスのフリージャズぶりが、まったく日本を感じさせません。最後まで日本の音が出てくるだろうと構えて聴いてしまったけど、これはフリージャズでした。あえていうなら、テーマがオリエントなんじゃなかろうかと思います。

多少、肩透かし気味の印象だったのですが、曲も演奏もカッコいいのでおススメです。

あくまで管理人の個人の感想になります。悪しからず。


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