3月11日を迎えて、考えること、やらないこと

リラックス

今年も3月11日がやってきます。東日本大震災は、自分たちが直面した初めての大きな自然災害であったことであり、その記憶はなかなか薄れることはないでしょう。2020年の2月は新型コロナウィルスが流行しているのですが、スーパーマーケットやドラッグストアで品薄の棚を見ると、やはりあの日々のことを思い出します。

黒い津波という衝撃

日経新聞で「黒い津波」という記事を読みました。港湾などの海底に溜まったヘドロが津波によって巻き上げられ、黒っぽい津波になるというのです。タイトルだけ見た際は、井伏鱒二の「黒い雨」のように、放射能関係の記事なのかと思ったのですが、違っていました。

そういえば、東日本大震災の津波の映像は、どれも濁った色をしていたような気がします。津波なのだから、なにもかも巻き込んでなだれ込んでくるので当然のように思っていましたが、海がきれいな場所であれば、津波の姿もきっと違うのでしょう。

黒い津波の何が問題なのかというと、その衝撃度です。土砂やヘドロなどの混ぜ物が入った海水は、通常の海水よりも重いため、その衝撃度は大きくなります。およそ、海水の2倍の力をもっているそうです。

東日本大震災の津波の映像を見ていた時、こんなにも津波に家や車が流されていくのは少し納得がいかなかったのですが、黒い津波によって衝撃度とともに、浮力も増すということで理解におよびました。港湾というヘドロの溜まりやすい地域であったという影響もあったのですね。

この黒い津波は、川崎や横浜などの大型コンテナ船が泊まる港ほど被害が大きくなります。川崎の海は、お世辞にも綺麗とは言えませんからね。将来起こるであろう、南海トラフ地震では、港湾地区の建物をすりぬけて住宅地を直撃する津波が発生するというシミュレートもあります。まさに、他人事では済まないことになっていると認識するべきでしょう。

原子力発電所はまだ解決のめどが立っていない

東日本大震災から9年経ったいまでも、福島原発の廃炉作業は続いています。対応している方々には感謝しなくてはいけないと思います。

トリチウムを含む排水の処理が追いつかないのが現状です。汚染水を海に排出しないように、タンクを作って一時的に貯めているのですが、汚染水の排出量に、そのタンクの貯水量が追いつかないのです。まるで出口のない絶望的ないたちごっこを繰り返すように、タンクを作り続けているのです。

原子力発電という夢のエネルギーは、人間のコントロールできる範囲を超えていたのでしょうか?それとも、利権や政治的判断によって、原子力発電を無理にでも行わざる得なかったのかもしれません。当時の判断は、批判はできても覆すことはできないので、その結果は今の私たちが受け止めるし、そして未来の子孫たちに引き渡すしかないのでしょう。

人類が生まれて16万年の歴史しかありませんが、このような大規模な負の遺産を引き渡していくことは、初めての経験なのではないでしょうか。この事例が記録されることで、将来に及ぼす影響は大きいでしょう。そのことを考えて行動することが求められているのかもしれません。

再利用可能なエネルギー社会への過渡期にあって

震災後、世界は「再生可能エネルギー」というキーワードのもと、多くの人々や企業、国家が取り組みを始めています。風力・潮力・太陽光・地熱など、比較的環境に影響が少ないものから人間の活動に必要なエネルギーを取り出そうという試みです。

2020年の3月の時点では、OPECプラス会議でのサウジとロシアの決裂によって、原油価格は大きく下落をしています。化石燃料に頼る世界がどのように変化していくのか、とても見えにくい状況です。ただし、地球温暖化対策として、化石燃料への依存度を下げる方針は止めようがないでしょう。

地球温暖化対策と称しているいくつかの取り組みが、果たして効果があって、人類の生活に必要なことなのか、それとも単に氷河期の終わりに来ているだけなのかは判断がつきません。環境が悪化する、絶滅種が多い、人間が悪いと決めつけてしまうのは思考停止状態です。環境ビジネスで利益を得ている人たちのデマゴーグに乗っているだけかもしれませんし、それとも本当に地球規模の危機的状況に立っているのか、分からないのが現実だと思います。

何も行動しなければ、悪も為さないということも選択肢の一つとして入れて欲しいですね。行動のみで評価され、「あいつは何もしない」と非難されるような社会は、一昔まえの社会と思うべきとは思います。


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