海底には、まだまだ人間の知らない驚異が眠っているのでしょう。ユカタン半島にある、巨大なクレーターは、6500万年前に恐竜を絶滅に追いやった隕石の落下した場所ですが、そのほとんどが海底にあり、あまりに巨大なためになかなか気が付かなかったのです。
新しい大陸が見つかった?
GIGAZINEの記事で最近知ったのですが、オーストラリアの東、ニュージーランドやタスマニアを含む海域は大陸だったというのです。ほとんどが水没しており、ニュージーランドなどが島として残っているのですが、古代の超大陸ゴンドワナの一部である、という研究結果が発表されていました。
この大陸は、ジーランディア、ジーランド大陸と呼ばれています。およそ2300万年前に水没したとのことですので、16万年前に現れた人類とは、歴史的には無関係のようです。しかし、太平洋に沈んだ大陸というと、やはり伝説のムー大陸を思い出しますね。アトランティス大陸とか、やはりなにかしらの根拠があって、そういう話ができているのかなと思ったりもします。
人類には直接の関係はないものの、ニュージーランドの生態系には、なにか影響があるのかもしれません。調査が進めば、その生態系への影響や、埋没している油田なども見つかるかもしれないとの期待があるようです。昔、陸地で植物が繁殖していたならば、巨大な油田やガス田が見つかってもおかしくないですね。
海底大陸が知られていたなら、七都市物語も変わっていたかも

南極大陸も、氷に閉ざされているのでほとんどが未知の大陸です。超音波などで氷の下にとざされた大陸の姿などを再現したりはできているようですが、やはり巨大な氷塊を取り除いての調査は難しいでしょう。
地球温暖化の影響下は分かりませんが、南極で20度の温度を記録したとの話がありました。氷が融け始めたとき、その氷に閉じ込められていたなにかが出てきそうですね。古代の細菌とか、文明の跡なんかが見つかるのかもしれません。資源も期待できそうですね。
田中芳樹のSF小説で『七都市物語』という小説があります。地球の地軸がずれて極が移動し、地球に大災害が起こります。月に移住していた人類が荒れた地球に戻ってきて、新しい世界を創造するために7つの都市国家を作る、という前提から始まる面白い小説です。
もし、この小説が書かれた時に、ジーランディアがもっとメジャーになっていたら、7つの都市の位置関係や、建設場所なんかも変わったかもしれませんね。
クトルゥフ神話にも海底都市がでてくる
また、海底に沈んだ都市や文明があったとすると、思い出すのはやはりクトゥルフ神話です。海底に沈んだ都市ルルイエに閉じ込められた邪神クトゥルフは、強大なテレパシー能力をもっています。しかし、大量の海水にさえぎられているために、人間に夢や幻を見せたりするのがせいぜいなところです。
星の位置関係によって、海底都市ルルイエがたまに浮上することがあり、そのときはクトゥルフのテレパシーが最大限に人間に影響するという設定です。
クトルゥフ神話は、ハワード・フィリップス・ラブクラフトによって1920年代に書かれたホラー小説ですが、昔から海に沈んだ文明というのは、フィクション小説にとっては絶好のネタだったのだとおもいます。今読んでみると、コズミックホラーというジャンルの怖さはいまいちわからないのですが、当時の人は怖かったのでしょうかね。
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