サクラが喚起する、ぼんやりとした不安

リラックス

3月も下旬になってくると、関東地方にもサクラが咲く時期です。年々、暖かくなっているような気もします。しかし、翌日は突然寒くなり雪が降ったりと、気象の変化が激しいのも事実です。うつ症状を持っている管理人には、頭痛が辛い季節です。そんなこともあり、サクラが咲くのを見ると、東日本震災を思い出したりして、ぼんやりとした不安を感じます。

札幌ビールの煉瓦壁のつきる所から、土手の上をずっと向うまで、煤けた、うす白いものが、重そうにつづいているのは、丁度、今が盛りの桜である。

芥川竜之介『ひょっとこ』

サクラは美しいけど、花見はそんなに魅力がない

サクラの花は美しいですね。雲のようにサクラが密集して咲いているのを見るのも薄くしい。暖かい風に吹かれて桜吹雪が舞い散るのも幻想的です。川にサクラの花びら落ちて溜まり、埋め尽くすのもいいものです。青空ならば、なおサクラが映えるでしょう。

しかし、花見というのはあまり得意ではないですね。一人でぼーっと見るとかならいいのですが、サクラの下でビニールシートを引いて、アルコールを飲んだりお好み焼きを食べたりすることは特に魅力を感じません。人それぞれでしょうからなんとも言えませんが、静かなところで花を愛でるのが、管理人にとっては魅力があります。

皆で持ち寄ったタッパーの食べ物をあけたり、カラオケまがいの歌がBGMで流れてきたりという時点でなんとなく避けたくなりますね。海水浴の砂浜でも、サザンの曲をスピーカーから流したりするのは趣味が悪い。ビーチにホタテのバター焼きのニオイが漂っている時点で、なんかなぁと思い敬遠してしまいます。それが楽しいんじゃないかという意見は尊重しますが、苦手な人もいることを知って欲しいとは思います。

場所取りという悪習が無くなる

新型コロナウィルスで、上野公園での花見が実質できなくなっていることは、新しい習慣を作り出すのではないでしょうか。いまだに新入社員が場所取りをして、花見を強制されるようなイベントをやっている会社があるとは思えませんが、大学生とかなら普通にやるかもしれません。それをしなくていいのであれば、だいぶ改善されますよね。場所取りなんて、何一ついいことがないし、しかも参加が強制的なものだとなおやる気をそぎます。自分がやったから、来年には後輩にやらせるという伝統も、一旦切れればなくせるでしょう。

花見客がいなくなれば、的屋さんには大打撃でしょうが、見るほうは落ち着いて夜桜を見れるようになるかもしれません。風物詩が一つなくなったと思うよりは、新しい風物詩の在り方に変わったというように解釈して、すこし上品に情緒を感じられるような雰囲気づくりができるとありがたいです。それなら、足を延ばして上野に行ってみようかとも思えます。

もっとも、家族や組織、グループの結束を固めるために機能していたのだと主張する方もいるでしょう。そういう会合なら、サクラの下でやらなくてもいいんじゃないかと。飲み二ケーションに頼りがちな昔の頭から切り替えて、バンケットを借りたホームパーティーでもやったほうがいいんじゃないでしょうか。

今後のイベントの在り方が問われる

ZOOM飲み会が流行るように、ZOOM花見もいけそうですよね。個人単位で自分の好きな花の名所に行って、軽食を食べながらダラダラするのもできると思います。なんでもTV会議のようなシステムに乗ってしまうと味気ないのかもしれませんが、酔っ払いがうろうろしていて、警察がみまわりに来るようなところで花見を敢行するのも、たいがい、疲れますよね。気楽が一番です。

そうなると、いろんなイベントの在り方が変わってくるかもしれません。花火大会や、展示会、コミケなど。多大な人を動員しなければ商売にならないようなことが、ネット上で体験可能だとすれば、イベント会社も早めにバーチャルに切りかえることが大切でしょう。小規模な会場を各地に用意して、それぞれをネットでつないでショールーム風に見せるとか、3Dで実況するなど、いまの技術でも十分できそうです。ドローンで見たいブースにリモートで行くとかですかね。

そうなってしまうと、味気ないということがあるのかもしれませんね。相撲が観客なしで敢行したように、一歩間違えるとかなりシュールな絵ができてしまいます。迫力を堪能したいからイベントに行くんだという人たちのニーズにどれだけ技術が応えられるのか、知りたくなりました。


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