テレビ放送終了後の都市伝説とコロナウィルス報道

リラックス

昔の地上波テレビは、深夜の放送終了後に「砂嵐」と呼ばれる、ノイズが表示されるようになっていました。映画『リング』を見たことがある人ならば、その感じはわかると思います。

テレビ放送終了後に流れる謎のテロップ

その都市伝説は、こんな感じの話です。

ある人が、深夜テレビを見ていました。すべての番組が終わり、テレビ放送が終了します。終了後の砂嵐をボーっと眺めていると、しばらくして不思議なテロップが流れ始めました。それは、人の名前の羅列がスクロールして流れていくという、意味不明のものでした。その人名には覚えがなく、共通点もなさそうに思えました。

その人名のスクロールが流れ終わると、最後にこんな文字が表示されます。

「明日の死者は以上です」

そして、テレビの画面はまた砂嵐に戻りました…

まあ、典型的な都市伝説であり、元はかなり古いものなので2chが全盛期のころに、あちこちのスレッドでよく見かけました。

新コロナの報道との類似点

新コロナの報道を見ていると、なんとなくこの都市伝説を思い出したのです。

今日現在、何々県で何名の感染が確認されました。とか、感染者のうち死亡は何名で、累計で何名が死亡しましたとかを数字で報道され、つねに最新の死者の情報が分かるのです。新コロナが気になってニュースばかり見ている人にとっては、もはやプッシュ配信と言われてもおかしくない頻度で通知されてきます。

感染の危険性をいち早く知らせることが重要なのは分かりますけど、すこしづつ数字が上がっていき、その分、誰かがどこかで死んでいるということは、実感としては遠いところにあります。危険を知らせる義務と言っておいて、不安ばかりあおっているのかのように感じないこともありません。

報道で大衆を安心させることができたら、どんなに良いでしょう。「完治しました」とか「縮小傾向にあります」などという良いニュースを聞きたいものです。今現在は、爆発的に感染者が拡大していて、次は自分かその周囲にまで来ているのじゃないかと薄気味悪さばかりが募ります。この不安が例の都市伝説を連想させたのでしょう。「次は、あなたです」と。

新たな都市伝説が生まれる温床

ネット民が同じ体験をすると、噂がSNSで拡散され、あっという間に新しい話題がバズるのが今の仕組みです。すでに、なにかしら新しい都市伝説が生まれていてもおかしくないでしょう。それでなくとも、デマやフェイクニュースがどんどん流れてくる時代ですので。

そう考えると、昔のインターネットなんてものは影響力が低かったですね。ネットの情報よりも、テレビや新聞のほうが信用されていた時代だったのです。ですから、都市伝説もそれなりに面白がって取り上げられていました。いまは、ネットがメインのメディアになってしまっているため、笑いとばすことの見極めが難しくなりつつあります。本当?と疑ってしまうようなニュースに新聞やテレビが騙されてしまう時代なので、古い頭の持ち主には、なにやら判断つかなくなりつつあります。

Z世代と呼ばれるネットネイティブであったとしても、「ネットの情報なんてデマもフェイクも多いのだから信用しない。便利なツールであるにすぎない」と割り切っていられるのでしょうか?あまりに身近にありすぎて、ネットの情報を本当に信じてしまうのではないかと心配してしまいます。

1938年に、H.G.ウェルズの『宇宙戦争』というSF小説をベースにしたラジオ番組が、ドッキリとして放送されました。名優、オーソン・ウェルズが迫真の演技で「宇宙人の侵略」をラジオのフェイクニュースとして流したのです。これを真に受けたリスナ―達は、パニック寸前までいったという実話があります。新しいメディアには、それだけの影響力や恐ろしさがあるのでしょう。そこを見極めるには、メディアに慣れる時間と経験が必要ですね。


いつも読んでいただいてありがとうございます。クリックしていただければ励みになります。いつも皆さまがリラックスしていられるように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました