ワンコインに思う、国家統一が辿ってきた長く険しい道

リラックス

つい先日、マックの席に落ちていたコインを拾いました。どこの国のコインだろうと思ってしげしげと眺めてみると、ユーロでした。20セントユーロ。日本円にすると23円ちょっとです。外国の方のポケットから落ちたのでしょう。

2020年の1月~2月くらいはイギリスのEU脱退のニュースばかり目立っていましたが、4月になった今は国内も国際もニュースと言えばコロナウィルスばかりになりました。

EUがヨーロッパを統一

EU(欧州連合)という構想は意外に古いものでした。第二次世界大戦以前は、武力による統一、もしくは王族どうしが婚姻で同盟をくみ、大きな勢力をもった国も登場していました。ローマ帝国の後、東西ローマ帝国、フランク王国、プロイセン王国の成立やナポレオン戦争などでしょうか。結局は分解していくのですが、国家同士の戦争に疲弊したヨーロッパの民衆は、民族自決を求めながらも平和にゆるやかな連合を望んでいたのです

第二次世界大戦終了後、1949年に欧州評議会が設立され、現在のEUの基盤となります。1967年には、欧州諸共同体が発足し、加盟国が増えていきます。1993年をもって、欧州連合条約が発効され、現在の欧州連合が成立しました。戦後すぐにEUの会議体が発足していたとすると、70年くらいの歴史はあるのですね。

EUは加盟と脱退を繰り返し、現在の形になっています。通貨であるユーロは、2002年の1月1日から発行が始まり、19か国が加盟する基軸通貨になりました。コインの表面のデザインは、国によって違うとのこと。管理人が拾った硬貨はフランスのものだったようです。

共産主義国家の崩壊、ユーゴスラビア内戦、ギリシャ危機などを乗り越え、連合の形を保っていられるのは、ヨーロッパの国々どうし、戦争の歴史を繰り返さないということに基づいているからです。

陸地続きの国々は戦争の歴史

歴史は、ヨーロッパに他民族が攻め込んでくるという危機をなんどか目撃しています。フン族の大移動、モンゴルによる遠征、イスラム勢力による南ヨーロッパの制圧などです。遊牧民族による襲撃は、あるいは略奪の域を出なかったかもしれません。

しかしイスラム勢力との闘いは、領土と信仰という点でかなり質がちがっています。十字軍という遠征軍を生み出し、イベリア半島における国土回復運動を引き起こしました。その結果、ポルトガル、スペインは大航海時代に突入し、ヨーロッパの国々に「植民地獲得」という、悪習を生むことになりました。

植民地支配と国家の統一とは全く内容が異なるものです。前者は一方的に富を搾取する目的で行われたので、被支配側とWIN-WINの関係を築くことはできませんでした。

国家の統一は、おもに経済的な理由によるものでしょう。古代中国の秦の始皇帝が中国を統一したときに行ったのは、度量衡の統一、言語の統一、郡県制の導入などです。中央政権が決めた政策と法律が、国家の隅々に行きわたるように工夫されたものであり、また「関税」と「為替」による非効率を排除することが重要視されました。これらは、大衆にとっても利益があることでしたが、あまりに早急に行われたため秦は15年ほどで滅びてしまいます。しかし、その優れた政治思想は後の中国の統一国家の礎になっています。

日本はアジアを統一をしようとしたのか

目を転じて日本はどうでしょうか。遣唐使からもたらされた律令制に基づいて、それぞれの地域が国という単位で分割されました。大国、上国、中国、下国と格付けランキングされたのですね。武士が台頭してくるまでは、中央政権である朝廷が支配できていましが、室町、安土・桃山になると各地の守護や豪族が覇権を争う戦国時代に突入します。

織田がつき、羽柴がこねし天下餅 座りしままに食うは徳川」と落書に残されたように、天下は徳川が制し江戸時代になりました。

幕末になると、薩長土を中心にした討幕勢力がクーデターに成功し、政権を奪います。その勢いで明治政府は富国強兵の道をとり、日露戦争後は諸外国に負けないように植民地獲得に奔走するということになりました。

太平洋戦争に突入すると、大日本帝国は「大東亜共栄圏」を口実に、東南アジアに攻め込みます。植民地の獲得が目的であり本当に国家統一をしようとしていたかは疑問です。制圧した国々の人たちに日本語を学ばせるようとするのは、共栄策とは言えません。単なる侵略行為に終わったわけですね。

グローバル化が進んだ先に

現代では、テクノロジーを使って国境を越え、人々がつながろうとしています。裏では血なまぐさい戦争の匂いも漂ってくるのですが、まっとうな方向に向かっているのではないかとは思います。仮想通貨やフィンテックによる技術は、ロスチャイルド家が作った銀行という機能を破壊しようとしています。データが価値となる日が刻一刻と近づいてきているようで、どうダイナミックに変わっていくのか楽しみです。

そこでは、国家というのはどのような役割を果たすべきか議論されているでしょう。それこそ、EUを基盤として世界経済の連合体が出来上がるかもしれません。中国が進めている一帯一路なども、物流やデータの流れの統制という意味では、とても意味のある世界戦略です。

人々がネットでつながったら、言葉も統一していかなければならなくなります。今から英語を覚えられない人は機械翻訳に頼るでしょう。そもそも英語を話す人の70%は非ネイティブなのですから、グロービッシュと呼ばれるブロークンイングリッシュで十分なのではないでしょうか。

お笑いも世界共通のお笑いが生まれるかもしれません。大道芸などがうけるのは、言葉を使わなくても面白さが伝わるからですね。各地域の言葉の言い回しや風習、風俗を生かしたジョークなど。言葉を使った高度なお笑いが、テクノロジーを使って人々に配信されるようになることも間近なのではないでしょうか。パンとサーカスが統治の肝ですから。


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