ソビエトの崩壊に見る、社会主義国家の限界と展望

リラックス

冷戦時代、ソビエト連邦という国は資本主義国家からすると不気味な敵として情報操作されてきました。いまでも、その時代を通った人たちからすると同じような印象を抱き続けているのではないでしょうか。

資本主義・共産主義のイデオロギーの対立というよりも、単に軍備拡張のパワーバランスによって東西に対立していたにすぎないのですが、戦争の火種というのは、もともとはそのように日常の不安や不満が高まっていって、発火点に到達するというものでしょう。そう考えると、ソ連という国がどのような国だったのか知りたくなりました。

ソビエトの成立と拡大、そして崩壊

1917年にロシア革命が起き、その5年後にソビエト社会主義共和国連邦として巨大な共産国家が成立します。最高指導者レーニン、トロツキーが反革命勢力をなんとか排除して基盤をつくり、そのあとを継いだスターリンが工業化、軍事力拡大と圧制によって取りまとめ、領土を拡大したというイメージです。

スターリンは、西側からの視点だと、粛清や恐怖政治のイメージが強すぎてどうしても独裁者としての面が強調されてしまいます。しかし、政治的な駆け引きのうまさやカリスマ性があったことは認められるでしょう。レーニンの生前から、共産党の人事を掌握して虎視眈々とトップの座を狙っていたことは、並みの野心家ではないことが分かります。混乱期には、そのような人材が大衆によって求められるということが、歴史からわかります。ヒトラー、ナポレオン、朱元璋などが近いかもしれません。

スターリンという象徴が良くも悪くもまぶしすぎるために、他の部分は陰にかくれてしまっていますが、ソビエトはそもそも「社会主義」を理念とする国家であり、資本主義の問題である富の分配問題を改善しようとしていたはずです。

しかしその成立からして「暴力」から離れられず、第二次世界大戦と冷戦を通じて政権の維持、軍事力の拡大に力を入ざるえなかったのです。国家の維持に必要な官僚制度の構築に失敗し、国力の低下、支持率の低下を招きます。改革をすすめたゴルバチョフが共産党を解散し、クーデターを主導したエリツィンに政局を引き渡すことになりました。

最終的には、穀物の輸出国から輸入国になり、石油で外資を得てなんとか体面を保つという、ハリボテ国家になってしまったというところでしょうか。理念が正しく実施されなかったことが悔やまれますが、共産主義というものが「20世紀最大の実験」と呼ばれる所以でしょう。

ソビエト以外の共産国家

共産主義国家はなにもソビエトだけではありません。中国はその長期的なビジョンで大きく成功した国であるといえるでしょう。もともと商売が上手な国民性もあるのかもしれませんが、これほどの富を手に入れ、アメリカを追い越すような勢いのある「中華」に生まれ変わったのも、時流を味方につけた共産党の優れた手腕でしょう。

ベトナムは小規模な中国のような国です。ベトナム戦争の影響で、年齢層のピラミッドが極端に若いほうに偏っています。その若さが現代のグローバルな市場とマッチし、ハイテク人材を多く輩出する国家になりました。共産党一党独裁などは中国と同じですが、規模からするとかなり成功していると思います。

キューバは社会主義と呼ぶのにふさわしい国かもしれません。貧しさはありますが、年金制度や医療制度が整っており、平等で人々がそれなりに楽しく生きていける国でもあります。

北朝鮮はあまりに特殊な国家体制なので取り上げるのがためらわれますが、国際的に孤立していた態度が軟化してきています。南北朝鮮の民族国家の統一が近づくのではないでしょうか。東西ドイツのようにうまく統一が成功すれば、大きな躍進がある魅力的な市場になるかもしれません。

社会主義に未来はあるか

実際のところ、中国の成功に目を奪われがちですが、社会主義の理念には未来を感じさせるところが多いです。資本主義国家で試されているベーシックインカムなどは、マイルドな共産主義の導入といえるのではないでしょうか。グローバルな規模で言えば、人口が減少しはじめたときに、社会主義に近い体制になっていくのでは、と思います。

最近、マルクスの社会主義が見直される契機ができてきています。資本主義の行き着く先は、やはり階級闘争なのかもしれませんね。また、ソビエトみたいな国が新しく発生するかもしれません。

ソビエトといえば、戦車がカッコいいです。無骨で耐久力があるところなんか、なかなか。ワルシャワ条約機構が機能していたときは、T-72なんかは配備されてましたよね。

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