「祭り」や「フェア」はなぜ多用されるのだろう

リラックス

スーパーやコンビニなどに行ったとき、ふと店内を見回すと、「本日は鮮魚まつり」とか、「毎月29日は焼肉フェア」など、やたらと祭り感を強調する言葉が散らばっていることに気がつきます。

お客さんの目を引くのに必死な訳で考え出された特設コーナーなのですが、本当にそこまで効果があるのでしょうか?マーケティングや小売業のノウハウについては何も知らないのですが、ちょっと溢れすぎているように思います。

店で見かける「祭り」「フェア」

祭りと言えば、「ヤマザキ春のパン祭り」ですかね。ポイントシールを集めると、漏れなくお皿がもらえるので、集めている人が多いようです。かく言う管理人も今年はお皿をもらいました。花の形をした白い中皿でしたね。

疑問に思うのは、「そんなに祭り上げるものか?」ということです。たかがパン、たかが皿。「それを言っちゃあ、おしめぇよ」でしょうが、ポイントや特典というものが考え出された昔から、やらないよりやった方がお得という意識が芽生えて、一度その考えに囚われると、他の選択肢にあまり目が向かなくなるのでしょう。

「お酒祭り」、「冷凍食品フェア」、「春の入学フェア」、「九州うまいもの祭り」などなど、本当に様々なお祭りが開催されていますね。なんとかして注目を集めたいから、価格を安くしたり、品揃えを多くして特設コーナーを作る。それは分かるのですが、祭りという言葉にそれほど効果はあるのでしょうか?

購買意欲をかき立てる効果はあるのか

正直、「祭り」の言葉は、スルーされるだけでしょう。自分からなにかを探しているお客さんならともかく、現代人は、興味のないものには目や耳を向けない能力が強化されているのです。脳からすると、目や耳から入ってきた情報を意識・無意識のうちに捌かないといけないわけですから、負荷が少ないほうが良いに決まっています。現代の都市部では、そいういった刺激が多すぎるのです。少しの時間をみつけては、スマホをチェックするような生活を送っている人に対して、興味がないことを言っても効果がないでしょう。

麻痺しているのは、お客さんのほうだけではありません。フェアや祭りという言葉を使う側も、「ずっとそういう名前だから」とか、「他の名称を考えるのが面倒くさい」という理由で、別の名前に変えるようなことはしません。呼び方を変えてクレームや責任になるもの避けたいので、消極的になるのでしょう。

お互いに麻痺しているのですから、祭りやフェアを使ったところで、特別感やお得感が出るとは思えないのが現実です。

本当ならば、ここぞというときにだけ使えば効果的な言葉にも成り得たでしょう。しかし、競合する他店が「毎日お得だ、祭りだ」となってしまえば、言葉のインフレになるわけで、それに対抗しない訳にはいかなくなってしまいます。たかが言葉。使ったところでお金がかかるわけではないので、効果があろうとなかろうと「祭り」「フェア」がジャブジャブと溢れ、意味をなさなくなったのですね。

マイナス要素を入れたらどうか

「祭り」という言葉を復権させるにはどうすればいいでしょうか。

「ハレ」と「ケ」は日本の農村文化に背景がある言葉ですが、現代ではさほど意味をなさず、人は、ほぼ「ハレ」にしか目が行きません。では、もうそんな約束事からは離れてしまって、ハレの言葉を使わないということが良いのではないでしょうか。特設会場をムダな売り場面積にしないため、「祭り」「フェア」を中止させてしまっても良いはずです。

逆に、「祭り」以外のときは高く売ればいいのじゃないかと思います。今日は祭りの日じゃないから、いっさい値引きしません、という態度をとれば「祭り」の日はそれなりに賑わうでしょう。まあ、競合には勝てないかもしれませんが、客単価が上がることで、さほど売り上げに影響しないのではないでしょうか。

それでも「祭り」をしたいなら、福引のように射幸性を煽るといいでしょう。金色の玉がでたら、その場でお会計から20%引き、くらいにしておけばいいんじゃないでしょうか。祭りのときは、その金色の玉を大放出する。景表法にひっかからない範囲で、ということですが。

先に言ったように、お得を連呼するだけでは、誰にも興味を持たれなくなりつつあります。目新しい方法を考えることは、企画者側にはしんどいでしょう。だったら、無意味なことはやめてしまうというのが現代的な正解になります。特設コーナーの設置をなくし、売り場面積をふやし、経費を下げることです。

本当にお得を求めているお客さんは自分で情報なりクーポンなりを探す時代ですので、店舗はシンプルで分かりやすいことのみを考えて運営するのが普通になっていくのだと思います。


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