万国の労働者よ、メーデーはどう過ごした?

リラックス

5月1日は、労働者の祭典であるメーデーでした。いつもなら、労働組合が集会を開いたり、デモ行進をしたりと、割と活気のある日です。しかし、2020年の春は新型コロナウイルスの影響もあり、かなり変則的なメーデーとなったようです。

キューバのメーデー

キューバでは、コロナ禍のため首都ハバナの革命広場で行われている集会は中止となりました。封鎖されている広場は、国旗は掲揚されているものの人気はなく、警備の警官が入り口にポツリと立っているだけです。

キューバは16世紀にスペインに征服され、長い間植民地となってきました。中南米とヨーロッパの貿易の中継地点として整備されたハバナは、いまでもその面影を残しています。1956年に、カストロとゲバラによってキューバ革命が始まります。1959年には革命政権が発足し、米ソ冷戦による影響により、ソビエト連邦へ接近。社会主義国になりました。

キューバ危機、ソビエト崩壊による経済的危機などを乗り越え、現在のキューバがあります。人々は物資に乏しいながらも、教育や医療などは無償でうけられる優れた福祉社会をつくりました。このようなキューバの人々にとっては、メーデーでお祭り騒ぎができなかったことは、不満だったのではないでしょうか。

中国のメーデー

飛躍的な経済的発展を遂げて、世界2位のGDPを誇る中国。そのメーデーは、5月の大型連休の幕開けとなっています。日本のゴールデンウィークのような感じなのですね。労働者の結束の日というよりも、連休という側面が強いようです。

武漢では新型コロナ感染者がゼロという報道がなされ、封鎖が解けた各市の市民はこの連休に国内での行楽、旅行を楽しんでいるようです。1億人以上が移動しているとのことですから、外出制限から解き放たれた人々は心底嬉しいと思います。本当ならば、その何割かは外国旅行に費やされて諸外国の観光業界を潤すはずでしたが、国際便が9割減の状態ではどうしようもありません。

しかし、コロナ禍は完全に殲滅された訳ではないようです。追加の報道によると、「長期陽性」の患者は退院ということで患者ゼロを達成しているようなので、この連休の国内移動で、新型コロナの第二波、第三波を引き起こすのではないでしょうか。経済を回復したいのはわかるのですが、さらなるパンデミックが発生すれば、世界の工場たる中国の影響力は甚大な被害を及ぼすことになると思います。

その他の国のメーデー

ベネズエラはスーパーインフレの真っ只中にあります。主産業であった原油価格が急落したことにより、経済は破綻寸前との噂もあります。社会主義国であっても、経済危機を乗り越えられないということは、歴史的に見れば皮肉な結果でもありますね。2020年の5月1日は、全国が封鎖されているため、緊急宣言下にある日本と似た状況のようです。

ベトナムも連休の最中でした。4/30が南部ベトナム開放記念日、5/1がメーデーで土日を含めて4連休。コロナ対策では強力な隔離政策をすすめており、死者がでていない驚異の国です。もっとも、ベトナムの庶民は政府の発表する数字をあてにしていないということですが。外出制限が厳しいので、もっぱらネット上で集会をしたようです。ハイテク産業に強い国ならではのやりかたでしょう。

北朝鮮では、しばらくの間国際的にその動向が注目されていた、金正恩最高指導者が、3週間ぶりに公の場に姿を表したそうです。重篤だったとか、コロナを避難しているなどの憶測が流れていましたが、実際のところは不明です。影武者とかでなければいいのですが。首都・平壌でもマスクの着用や外出規制などがかかっているようで、人影はまばらです。メーデーどころではない、というのが実際でしょうか。

メーデーが盛んなのは、むしろ資本主義国側のようです。フィリピンやトルコでは、集会を強行した人々から逮捕者もでています。フランスなどではソーシャルディスタンスを守ったデモ行進が行われました。まあ、メーデーだからというよりは、2020年は完全にコロナに主役を奪われてしまった感じでしょう。


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