サッカーマンガの系譜

ホビー

子供のころは、テレビのヒーローやマンガの主人公に憧れて、その真似をしたくなることがあるでしょう。幼い頃に見たものの影響力ってものは、かなり強いのです。

ロボット工学を目指す人達が「ドラえもん」を読んでいたり、「ドラゴンボール」の影響で格闘技を始めるなど、人間の将来についてもそれなりに方向づけをすることがあります。

「ゲゲゲの鬼太郎」が好きだった管理人は、怠け者になりました。これも影響のせいですかねー。妖怪の生活スタイルには憧れますが、妖怪に成れそうもないので。

昭和の世代は『キャプテン翼』

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サッカーのマンガで一番成功したのは、なんといっても『キャプテン翼』でしょう。昭和の世代には、サッカーよりも野球のほうが馴染み深いものでしたが、このマンガがジャンプに連載されるとその影響で,、みんながサッカーを始めたのでした。

南葛市という架空の街が舞台になっていますが、Wikipediaによると静岡県が舞台とのこと。静岡は当時から少年サッカーが盛んな土地でした。ゴールとボール1つあればプレイできる備品の安さと、ヤマハ発動機に出稼ぎに来ていていたブラジル人がコミュニティを作ってサッカーを楽しんでいたことによるそうです。

昭和40~50年生まれの子供たちは『キャプ翼』を読んでサッカーに夢中になりました。Jリーグが生まれるきっかけの一つにもなったというから、社会現象のひとつですね。プロのサッカー選手にも、このマンガを読んだからサッカー選手の道に進んだという人が結構いるようです。

平成ならば『蒼き伝説 シュート!』

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シュート!』は少年マガジンに1990年~2003年まで、長期に渡って連載されたサッカーマンガです。少年マンガらしく、高校生のサッカー部を舞台に3人の主人公格の努力や友情などを描いています。

『キャプ翼』よりは、必殺技が少ないですが、それでも幾つかは出てきます。やはり少年マンガには必殺技は必須なのでしょう。今あらためて読むと、絵柄や設定などは少々古いなと思います。サッカーだけではなく、ラブ・コメディ的な部分にも多くページが割かれているのもその流れでしょう。

主人公の性格などが単純化されているので、そこに思い入れができるかどうかは読んだときの年齢によるのでは、と思います。子供のころに読んでいれば、比較的リアルなサッカー部というものを疑似体験することで、そこからプロサッカー選手になる道もあったのではないでしょうか。

リアルなサッカー観『ジャイアント・キリング』

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平成のマンガでも、『ジャイアント・キリング』は令和になった現在も連載中のマンガです。内容は、完全に大人向けですね。主人公はプロチームの監督、達海と、そのチームに所属する若手の選手、椿です。プロのJリーグのサッカーチームがどのように運営され、作戦をつくり相手から点を奪うか、という視点で描かれているので、『キャプ翼』のように必殺技など、少年マンガに出てくるものは排除されています。

それでも、ある意味ご都合主義的な部分はありますが、原作者がちゃんといるので監修がしっかり入っているのでしょう。破綻は少ないようです。

『ジャイキリ』を読んで、プロサッカー選手になろうという子どもたちがどのくらいいるのかは難しいところです。なにせ、作中に出てくる言葉や戦術、人間の心理、葛藤などはどれも大人向けであり、小さな子どもが容易に理解できるものではありません。

しかし、大人向けの濃い内容は、読者を魅了します。このマンガを読んでさらにサッカーが知りたくなる、応援したくなるということはあるでしょう。ハマる人はハマると思います。マンガでは飽き足らず、実際にスタジアムに足を運んだ人もいるのではないかという気がします。

マンガの影響力というのは小さいものではないということを、大人としては理解しておくことが必要なのでしょう。悪質なものを規制するというのはどうかと思いますが、子供に良質なマンガを沢山読んでもらって、自ら選択眼が持てるような環境があれば理想的ですね。


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