明太子をめぐる冒険

リラックス

コンビニでおにぎりを買った方。ちょっと待って頂きたい。そのおにぎりの具は明太子ですか?

明太子の材料は、もちろんタラコであり、鱈の卵です。あのプチプチした食感がたまりませんよね。明太子があればご飯が何杯でも進むし、おにぎりの具としてもかなり定番になりました。

ところで、その明太子がどんな道を通ってコンビニの棚にやって来たか、分かりますか?「どうでもいい」と、あなたが興味を失ってしまう前に、ちょっと薀蓄を語らせて頂きたいと思います。

タラ漁の歴史

鱈というその漢字の由来は、雪の降るような寒いところで獲れるからだと思っていました。しかし、本当のところは、その身が雪のように白いから、というところから当てられた和製漢字なのだそうです。

タラの多くは北半球の寒冷地に生息しています。北大西洋とベーリング海、オホーツク海などが主要な漁場です。日本では、千島列島付近で漁獲されますが、国内産は10%も無いほどで、ほとんどはアメリカかロシアからの輸入になります。

白身で淡白な味のタラは、昔からキリスト教圏で食べられてきました。キリスト教にも肉食を禁じる断食の日があり、その日は魚を主に食べることから「フィッシュ・ディ」と呼ばれています。そのフィッシュ・ディに食べる魚が、ニシンかタラだったのです。フィッシュアンドチップスの食材としても好まれて食べられていますよね。

アメリカのタラ漁の始まりは、アメリカ開拓史と重なります。カナダ北東部のニューファンドランド島付近と、アメリカのニューイングランド州でタラ漁が盛んに行われ、入植時代のアメリカ入の経済的基盤となったと言われます。

そんな恵みをもたらしてくれる魚、タラを記念して、マサチューセッツ州議会議事堂には、「聖なるタラ」という木像が飾られています。何度か盗難などに遭い、現在の像は4代目だそうです。

引用元:Wikipedia

ロシアスケトウダラ協会

タラ漁の最大の生産国は、ロシアです。全世界で年間350万トンのタラが水揚げされますが、そのうちの180万トンはロシアで獲れたものなのです。

ロシアには、ロシアスケトウダラ協会があり、2大漁場として、西ベーリング海の漁業とオホーツク海の漁業が加盟しています。海洋管理協議会(MSC)の認可を受けて、持続可能な漁獲高の維持などの取り組みをしています。

実際、ロシアは国家戦略としてスケトウダラ漁業の拡大を行っています。カムチャツカ半島には近代的な水産加工場を建設し、「スーパーハイテクトロール漁船」を建造するなど、大いに力を入れています。対中国輸出が伸びているのです。中国人がいままであまり食べてこなかったタラやそのすり身の加工品を食べるようになり、そちらの需要がが大幅に伸びています。タラコなども中国への輸出量が増えつつあるのです。

明太子から見る食のグローバル化

タラの産卵期は冬季から早春にかけての時期です。良質なタラコを得るためには、厳冬のなか、ベーリング海やオホーツク海の荒波のなかで命がけの操業をしなければなりません。近代的な漁船であれば、加工・冷凍設備を備えているので、漁に出れば数ヶ月も港に戻らないこともザラです。一日の労働時間も10時間以上と、相当に厳しい仕事なのです。

それだけに、一角千金を狙って漁船に乗る人もいます。冬のシーズン、命を張ればそれなりの見返りがあるというわけです。近代的な漁船では、小林多喜二の『蟹工船』よりは環境的に恵まれているでしょうが、それでも波にさらわれればそれまでという、危険な仕事には代わりありません。

あなたがコンビニで何気なく取った明太子のおにぎりには、そのようなバックストーリーがあります。しかし、すべては良質な明太子を作るための努力です。ロシア漁協から輸入した良質なタラコを、日本の工場で加工して、じっくりと熟成させると、あの美味しい、かねふくの明太子になるのです。

タラコが明太子になるまでのストーリーが分かると、かねふくの明太子を食べたくなりますね。現代は品質の良い明太子を、通販で手軽にお取り寄せできる時代です。ぜひ、かねふくの明太子を炊きたてご飯に乗せて、食べてみたらいかがでしょうか。

贈り物にはかねふくの辛子明太子
あの方へ美味しいご挨拶をお届け致します。

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