『薬屋のひとりごと』をマンガで読んで面白かったので紹介です

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薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』というマンガを読みました。かなり面白かったので、紹介したくなりました。

もともとは、ラノベが原作だと思われます。もし機会があれば、そちらも読んでみたくなりますね。以下、一部ネタバレありなので、ご注意ください。

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『薬屋のひとりごと』について

舞台は、仮想の帝国の後宮です。荔(リー)と言う中国風の王朝で、シルクロードの交易や宦官制度などを考えると、唐の時代に似ているのかな、と思います。主人公の猫猫(マオマオ)は、花街に居を構える医者の家で育った17~8歳くらいの女の子です。あるとき誘拐され、後宮の下女として売り飛ばされるところから話が始まります。

猫猫は薬に対する知識がとても優秀で、自分の左腕を使って人体実験をするくらい薬が好きで、毒物などにも詳しいのです。後宮には皇帝の手が付くのを待っている妃が多くおり、その寵を巡って常に水面下で争っています。時には毒殺などの手段に出るものがあり、そういう場合には薬の知識を豊富に持つ猫猫の推理が冴える、というのがメインのストーリーになります。

毒に詳しいということで毒見役をしていますが、他にも医療、化学などの知識を持っていたり、さらに花街出身ということで夜の男女の営みについても知識として一通り持っています。そのような頭脳と、鋭い観察眼、洞察力をもって、後宮で起こる数々の事件を解決していくのです。

酒見賢一の『後宮小説』をなんとなく連想するマンガです。

後宮小説(新潮文庫)
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どの年代向けのマンガなのか?

絵柄や設定は女性向きマンガなのかなと思います。猫猫の支援者として、眉目秀麗な宦官、壬氏という女性に受けそうな登場人物が出てきます。もっとも、宦官ではなさそうなのですが、原作を読んでいないので分かりません。

しかし、物語の中に出てくる薬の知識や後宮に侍る美人な妃達は、青年マンガ向けの設定のように思います。どちらの層にも受けそうな内容を狙っているのかもしれません。女性向、男性向きなどのマンガの区分けも昔と違って、ユニセックス路線が有効なのかもしれません。むしろ、ターゲットとする年代を絞るほうが難しいです。

ギミックやオチが難しすぎると子供向けとは言えなくなるし、かといって幼稚な内容では、いちばんお金を落としてくれそうな大人の層には受けいれらません。その辺りの匙加減が難しいのです。

Z世代は商品選びにはシビアです。自分が良いと思うもの、もしくは誰かが良いと言ったものにしかコストを払いたがらない傾向があります。若い人向けだからという常識が通用しなくなってきているのです。

実は大きな伏線が張られている

マンガの話に戻りますと、主人公が解決する、ひとつひとつの事件はそれほど大きいものではありません。確かに、毒によって死者が出たり、小屋が爆発したりもしますが、規模が小さな事件が多いです。

しかし、全体の構成を見ると、偶然に近いような事件の積み重ねが、実は大きな事件へとつながる伏線のようになっています。この辺りは、きちんと原作者がいることと、キャラクター監修などの複数の作者が関わっていることで深みを増しているのではないかと思います。

キャラクターについては、猫猫のキャラは出来過ぎのようですが、笑えるので良いでしょう。他のキャラクターについては、舞台が後宮ということもあり、似たり寄ったりという難しい設定にありながら、なかなか頑張って性格付けをしています。宦官や後宮の女たちというのは、本来ならあまり個性が無さそうですから、その書き分けをするのは大変なのでしょうね。

ひとつ、壬氏の性格がよく分からないというところは不思議です。管理人がそう思うだけかもしれませんが、なにかフワフワしていて掴みどころがないのです。実はそのようなキャラクターを装っているという設定だとしたら、作者の手のひらに乗ってしまっているのでしょう。そうであって欲しいな、となんとなく思います。


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