あのオカルト専門誌「ムー」の音楽、『MU ムー』

ジャズ

学研の「ムー」という月刊誌を知っていますか?オカルト専門の雑誌で、1979年創刊となっていますから、40年以上の歴史を誇ります。あの表紙の目のイラストに惹かれて愛読者の方も多いのではないでしょうか。

そんな雑誌「ムー」が、音楽を販売していたことがあります。当時はCDがなかったので、レコードとカセットテープで売っていました。その音源を最近、動画で見つけたので久しぶりに聴いてみました。感想を書いておこうと思います。

ムー 2019年 11 月号 [雑誌]
ムー 2019年 11 月号

「ムー」の思い出

雑誌「ムー」との出会いは、管理人が小学生の頃、近所の本屋で手にとって立ち読みしたことが切っ掛けです。当時はオカルトブームであり、小中学生は皆、その手の情報が大好きでした。未知の知識が沢山詰まったこの雑誌に、大いに刺激を受けたものです。何年か定期購読していたのですが、そのころのオカルトについてはムーが最先端を行っていたのではないかと思います。

インターネットが登場するころには、残念ながらムーの読者ではなくなっってしまいましたが、今のようにネットでなんでも調べられる時代であったなら、ムーの価値も薄れていたでしょう。その雑誌からしか得られない「特別感」がムーの良さだったのだと思います。

『MU ムー』の収録曲

ムーが音楽を出したのは、1980年のことです。当時は、神谷重徳という人の名さえ知りませんでしたが、オカルト雑誌のイメージ・アルバムですから、どんなレコードなんだろうと気になったものです。聴いたら、もしかしたらUFOが飛んできて連れ去られるとか、明晰夢にトリップできるのかもしれない…なんて本気で考えたものでした。

内容は、当時まだ珍しかったシンセサイザーを使ったフュージョン風なインストゥルメンタルです。ちょうどテクノポップが流行っていた時期ですが、なかなか斬新なサウンドになっています。当時読んだライナーノーツを思い出しながら、感想を書いていきます。

First Step

虫の声が聴こえる秋の夜。その静寂を破るように、何か未知のもの(UFO?)がやって来て、通り過ぎていきます。そしてまた元の静けさに戻っていく、そんなオープニングになっています。

MU Crystal

金属的で硬質な音で始まる、心地よいビートの曲です。使っている音の数は決して多くはないでしょうけど、ノリの良さと神秘的なイメージまで表現しています。途中に入る動物の鳴き声のような音の効果は、70年代の前衛ジャズの影響を受けているのかもしれません。シンセサイザーの可能性を十二分に感じさせる、A面のメイン曲です。

Time Trip

センチメンタルな音楽が聴こえる。たしか、子供が遊んでいるようなイメージだったと思います。そこに「何か」が現れて、その風景を塗りつぶしていきます。最後には悲鳴のような音で終わるので、「何か」によって連れ去られた子供の叫び声なのかもしれません。UFOによる連れ去り事件を表しているようです。

Appalachian Road

アパラチア山脈は、カナダ、アメリカ北東部からフロリダ半島の付け根にまで位置する巨大な山脈です。かつては超大陸パンゲアの中心地であったとのことで、雑誌名の「ムー」に近い何かが感じられます。曲はスネアの音が特徴的ですが、途中のテーマはなかなか印象的です。個人的には古典のアニメ映画「幻魔大戦」の音作りに近いイメージを持ちました。

Message

コンピュータ通信の音をそのまま流用しています。音響カプラとかがあれば、なにかのメッセージが表示される、とかだったと思います。誰かこのメッセージを受け取った人はいるのでしょうか。

UFO DANCE

このアルバムのメインテーマでしょう。「UFO」という言葉がまだ新鮮で、ワイドショーなんかで取り上げられるようなテーマだったのですね。懐かしい時代です。少しファンキーで、リズムと音響もノリが良く爽快感があります。UFOのダンスというよりは、宇宙旅行を表現しているような、そんな気がします。

Concentration

スプーン曲げで有名なユリ・ゲラー氏が曲に超能力を注ぎ込んだ、というような煽りだったと思います。曲そのものは、シンセサイザーの音をいろいろ使って「集中力=超能力」のような雰囲気を出そうとしているようです。後のファミコンの有名クソゲー「マインド・シーカー」を彷彿させるエピソードですね。

Barbarella

アルバムの中で一番好きな曲です。なんと言っても、ロマンチックで甘いメロディが特徴的ですね。1968年のSF映画「バーバレラ」をイメージしたものでしょう。映画のほうは、若かかりし頃のジェーン・フォンダがセクシーな衣装を身につけたコメディ・アドベンチャーですが、このアルバムの曲からは「宇宙の恋人」的なテーマを感じます。

MU Opacity

変幻自在に音が変わっていく、シンセサイザーの使い方が見事。テーマやリズムは一定しているので、安定感があり、とても心地よく聴けます。途中で入るボイスチェンジャーを使った呼び声の掛け合いが、これから、なにか新しいことが始まるのだという予感を感じさせてくれます。

Day Dream

MU Crystalのアレンジバージョンで、シンプルな音構成になっています。未知のロマンに満ちたトリップを締めくくる役割の曲で、映画で例えるとスタッフロールです。いままでのことは全部、白昼夢だったのかもよ?というアルバムの意図が見えます。

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