両毛線とモータリゼーションに見る「毛野国」の痕跡

リラックス

両毛線は栃木県小山市から群馬県新前橋までをつなぐJR東日本の鉄道線です。なぜ両毛という名がつくのか、なんとなく不明でしたが、昔このあたりが「毛野」と呼ばれていたことに由来するそうです。

律令制の下では、日本の地域が幾つかの国に分かれます。関東地方は8国で構成されていました。相模・武蔵・上総・下総・安房・上野・下野・常陸です。この八州を巡りながら隠密的な活動を行う目付役人を「八州廻り」と呼んだのですね。ちょっと広すぎて、徒歩ではカバーできなさそうですけど、西部劇の保安官的な感じなのでしょうか。

この8国のうち、上野・下野の国が毛野の国です。主に現在の群馬県南東部と栃木県南西部です。

毛野の国

両毛線が走るところは、まさにこの毛野の国を横断しています。名前の由来はいくつかあるようで、Wikipediaを見ると、このあたりは穀倉地帯だったから、草木を表す「毛」の字が使われた、もしくは東北に住む人達を表す「毛人」から来ているという説もあります。どちらかというと、穀倉地帯のほうがぴったりくるような気がします。これ以上北にいくと平野部がなくなるので、利根川水流の毛野の平野はさぞ開墾がすすんでいたのではないかと思います。

上野国(こうずけのくに)と下野国(しもつけのくに)に、両方とも「け(毛)」がつくことからわかるように、毛野の地が上と下に別れたのです。那須は、昔はひとつの国でしたがそのうち下野国に統合されました。両毛というのは、毛野の国の両方という意味を表す地名なのですね。

延喜式』によると、上野国が大国、下野国が上国ですから、近畿地方に近い上野国のほうが格式が高かったようです。江戸時代「忠臣蔵」の敵役として有名な、吉良義央は上野「介」と名乗っています。なぜ上野守ではないのか。これには、上野国が親王任国であることに由来しているようです。つまりは、上野守は都に常在していて任地には行かない。現地には助役である「介」がトップで居たということで、上野介が名乗りだったということらしいです。ややこしいですね。

両毛デルタ地域

この両毛地域に、埼玉県の北部を加えた地域を、「両毛デルタ地域」と呼ぶ、らしいです。あまり聞いたことがない地名ですが、デルタというとなんとなく肥沃な土地という気分になりますね。

しかし、この両毛デルタ地域は、公共交通機関が少ないということが言われています。この地域の公共交通機関への依存度は3.5%だそうで、これが多いのか少ないのかはわかりませんが、普通に車社会だということは言えそうです。沖縄県のように、鉄道が発展していないような地域と同じように、車の乗り合いということが頻繁に行われているということを知りました。東京に住んでいると、車がなくても生きてていけそうですけど、少し北にいくだけで、自動車至上主義の社会になっているのですね。

峠族と、いうのがまだ居るのかわかりませんが、「イニシャルD」に描かれているような世界というのは、北関東の自動車社会ならではの現象だったのかもしれません。あまり東京では攻めている人たちは見たことないですから。

モータリゼーションの歴史

両毛デルタ地域が車社会だというのは、モータリゼーションの歴史から引っ張ってきました。モータリゼーションというのは、自動車化のことです。経済力と工業力が一定水準に達すると、大衆に自動車が浸透して車社会が生まれます。その結果、郊外の発展、衛星都市の誕生、それを結ぶ道路の敷設ということが次々と行われ、インフラが発展するのです。

しかし、道路インフラが発展しても交通マナーは概ね悪くなります。北関東や、北海道では車の交通マナーがあまりよくないイメージがあります。そいういえば、北海道の人は運転は上手いですけど、普段からスピードを出しすぎるような気がします。北関東も同じような状況なのでしょう。

いまは国道沿いなどの店舗はほぼ一緒の感じになってきているので、どこに行っても違いがわかりません。一昔前のモータリゼーションがまだ生きていた頃は、特徴的な看板や奇抜な建物の形などで人目を引こうとする店舗がありました。屋上に自由の女神とか、昔は結構見ましたけど、今は多くはないですね。このような店舗をノベルティ建築というのだということを知りました。インターネットが発達した時代では、そういう、人目を引いて客寄せするということは流行らなくなったのでしょうか。

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北関東の峠には旧車が似合う、と思うのは私だけではないでしょう。カッコいい車をイメージするならプラモデルも手頃でいいと思います。なにより、自分の好きなスタイルにできますしね!

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