自分を嫌いならないようにすることが大切

メンタル

うつ症状についての名著『うつヌケ』(田中圭一、角川書店)の中で、作者がうつになった原因は、自分のことを嫌いになったことであると言っています。性格にもよりますが、日本人は完璧さを求めることが好きであり、それが出来ないと自分で自分を責めることが多いようです。

一昔前ならば、それは一種の美徳だったのかもしれません。しかし、精神医学が研究され、数々の成果が発表されているなかで、そのような自虐的な我慢、自己嫌悪に陥るような根性論は見直しを求められていると言えるでしょう。

自分を嫌いなることで、良いことなど無い

自分を嫌いになることで良いことがあるでしょうか?ある人は、自分のなかにあるコンプレックスをバネにして伸びるためには、自己肯定してはいけないという観念があるかもしれません。また、自分の失敗やうまく行かないことをすべて他人のせいにしていては、ただの子供であり、精神年齢が成長していないということになりかねません。

そこで勘違いしてはいけないのは、自分に厳しくあたることです。自分をあえて厳しい環境に置いて鍛えること、またそのような視線で自分を客観視して正すことは必要になるときがあります。依存体質を断ち切り、精神的に独り立ちするためには、自己を客観視することが大切であるという考えが強かったからです。

しかし、そればかりを追求しては、世の中がなりたちません。自己に厳しくというのは、時と場合によるものであり、能力を伸ばすならば褒めて伸ばす方法だってあるのです。決して、安易な方法にいくということではありません。そちらのほうが、トータルとしてプラスになるならば、自分をあえて褒めて、肯定感を増してみることも、試してみる価値があります。

自己肯定感が得られないと、人間の精神はその感覚に飢え、曲がってしまいます。もしくは行き詰まったときに絶望を感じ、あえて他人に頼らないためにますます悪化させるということだってありえるのです。他人に厳しくあたっても不便なことが多いのなら、自分に対しても同じことだと思います。

どうすれば自分を肯定できるか

自分のことを好きになるには、口に出して言ってみることが近道です。「僕は僕のことが大好き」というのは、はっきり言って恥ずかしいですが、とても効果があるのです。なんどもなんども繰り返し言っているうちに、人間の精神は「本当にそうかも」と勘違いすることがあります。その手法を使って、自分を好きになるのです。

また、誠実に生きることも自分を好きになることです。要するに、自分が客観的に見て潔白な人間であるならば、自信が付くということです。表では良い格好していても、誰も見ていないときにはだらしなかったり、悪いと思うことでもたやすくやってしまうようなでは、自分に誠実な人間とは言えないでしょう。

できることなら裏表のない、誠実な人生を送るほうがシンプルで楽なはずです。しかし、現代がそれほど単純でないことも分かります。能ある鷹は爪を隠すと言います。自分に自信がある人は、その長所をわざわざ見せびらかさないものです。これも、誠実さが自信を育てた結果であるのです。もし、その能力を、自分を大きく見せたいという欲で身につけたのならば、傍から見たら、残念ながら小人物に見えてしまうことでしょう。

日常の環境から変えていこう

意思の力でなかなか自己肯定がうまく行かない人は、やはり環境から変えていかないと難しいかもしれません。自分がなにかをすることで、誠実になれることを探すのです。小さいことでも構いません。たとえば、植物を育てるなどは、水をあげる、肥料をあげる、陽の光を当てるなど、小さな努力でできます。それが花が咲いたとき、成長したときの喜びは自分の誠実が結実したような喜びでもあります。

毎日のちょっとした習慣に、誠実、感謝を取り入れることで人間は驚くほど良い方向に変わります。挨拶を重視することは、礼儀というコミュニケーションを通して、自分自身の誠実を他人に見せる行為です。なにか不誠実なことをしていれば、ちゃんとした挨拶が交わせないかもしれません。

また、なにかしてもらったら「ありがとう」を言う癖を付けることです。コンビニのレジの人、道端の掃除している人、配達してくれた人なども、その言葉に飢えているのです。「ありがとう」「ごくろうさま」という言葉を正しく使える人は、きっと自分のことを好きになることができると思います。


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