水害に強い生活を整える必要がありそう

リラックス

2020年の梅雨時期には、多くの水害が発生しました。とりわけ、九州地方や中部地方などには壊滅的な被害を受けた場所もあります。年々、水害の規模が大きくなっているのは、いわゆる地球温暖化が進んでいる証拠なのかもしれません。

地球温暖化は環境ビジネスの側面を持つので、個人的にはあまり追随したくはありません。少なくとも、数値で考えるべきであって、「地球環境のために」のスローガンに盲信して行動を起こすようなことは、思考停止状態であると思っています。

地球温暖化の影響

地球温暖化を声高に叫ぶのは問題あると思いますが、水害の起こる確率と規模を考えると、なんらかの因果関係があるように思えます。北極の氷は2020年は最小になり、各地の氷河の量は減少しました。氷河の氷が溶けることで、地球上に存在する液体の水が多くなっていることは確かでしょう。その水は、最終的には海に流れ込み海面を押し上げているのです。

海への影響は、海流の流れを変えました。アイスランドに向かう海流の流れが代わったことで、アイスランドの気温は低下しました。海流変動は、日本でのうなぎの漁獲高などにも影響を与えています。うなぎはフィリピン付近で産卵し、海流に乗って移動します。その海流の流れの位置がずれたことにより、日本での漁獲高は減ったのです。

海面の上昇は、低地にある陸地を飲み込んでいきます。ベネチアやツバルなどは水に侵食されつつあります。日本の低地も同じような轍を踏むことになるでしょう。海面が上昇すれば、高潮などの被害は大きくなるのです。どのような高い堤防でも防げないような想定外の被害が多発することになるのではないでしょうか。

中国の三峡ダムと海綿城市

2006年に建設された中国の山峡ダムは世界最大のダムであり、222億トンの水を貯水することが可能です。日本最大の奥只見ダムの37倍とのこと。それまでの最大のアスワンハイダムが162億トンですから、その規模は想像を絶します。

その山峡ダムが、2020年の雨を完全に防ぎ得たかというと、そうでもありません。決壊を防ぐために放水を繰り返したため、下流の街は水害に遭いました。人間の最大のプロジェクトであっても、自然の水を完全に制御することは不可能であるという、教訓を残したのです。

水害に強い街をつくるためには、地面を舗装せずに、水を吸収できるような仕組みが必要です。中国の武漢、悦来などの街で取り組みが始まっている「海面城市」計画は、舗装も水を通すような舗装にし、植物を多く植え、貯水できるような湿地帯、貯水池などを配置したスポンジシティーです。未来型の水に強い都市として、これからの都市設計のモデルになると言えます。

日常生活から対策を考える

日本でも、渋谷の街の改造計画の中に水害に強い街という項目が盛り込まれています。「谷」という名前がつくことから、低地であったといわれる渋谷は、各鉄道会社が乗り入れ、その都合に合わせていわば増築されてきた街でもあります。ゲリラ豪雨などが襲うようになった昨今では、すぐに道路が浸水してしまうことが問題視されてきました。

現在は、渋谷駅の地下に巨大な貯水槽が作られたので、雨が降っても道路が冠水することが少なくなりました。あのごちゃごちゃした印象の渋谷の街もいつのまにか変化していたのだな、と思います。

水害というのは、生活ができなくなるという危険性が常につきまといます。下水があふれることで、衛生面から水道水が使えなくなり、水不足に陥ります。また、自然乾燥すると、不衛生な細かいホコリが舞い散り、それを吸い込んで呼吸系の病患が流行します。日常生活を復旧するためには、かなりのコストと時間がかかるのです。

日常生活から水害というものの対策を考える家づくり、街づくりが要求されるのではないでしょうか。極端にいえば、方舟のような家を欲しがる人がいるかもしれません。地震対策と同様な対応が必要になってくるものだと思います。


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