レールに乗っていると、どこかへ連れて行かれる

メンタル

心の病に悩まされたことがある人はよく分かると思いますが、調子の良い時と悪いときは、まるで別人のようになってしまいます。調子の良いときは快活でなんら問題なく普通の生活を送ることができます。しかし、一旦調子が悪くなると、泥の中に潜って浮き上がれないでいるような、救いのない時間をただじっと耐えるしかありません。

同じ人間であるのに、なぜこんなに違うのでしょうか。心の持ちようだけでは説明できません。脳の神経伝達物質、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンが減少することで神経伝達がうまく働かなくなり、うつ病になると言われています。過度なストレスなどで、神経伝達系が破損してしまうのです。

身近にストレスがありすぎる

過度なストレスは、正常な日常を送ることができなくなるほどの損傷を与えます。もちろん、多少のストレスは現代社会を行きていくのには仕方のないことです。しかし、あまりにもそれが積み重なってしまうと、心の水瓶一杯にストレスが溜まっていき、やがて溢れ出します。そうなってしまうと、バランスが崩れ、周囲のなにもかもが灰色に見えてくるような「うつトンネル」に入り込んでしまうのです。

やはり人間はストレスとうまく付き合っていくテクニックが必要です。これは、なにも先天的なものではなく、いつからでも、どんなときでもストレスを解消するテクニックというものは身につけることができます。数分、瞑想するだけでも効果がありますし、寝る前や朝起きるときのルーティーンを決めておくことも重要なテクニックです。

日本の社会は誰しもうつ症状になりやすい世界です。耐えられなくて自殺する人も多いです。この、耐えるということはなにも我慢することではありません。うまくストレスを処理することをできなければ、真面目な性格な人はどんどんストレスを溜め込んでしまいます。我慢することは美徳でもなんでもなく、うまく受け流せないだけ、未熟な状態なのです。

レールからはずれたときに

子供の時からうまくレールに乗って、挫折を知らずに一生を生きていく人もなかは居るでしょう。そこまでいくと確率の問題のような気もしますが、大抵の人は、人生のどこかで躓いて、挫折を味わい、そこから這い上がるということを体験するものです。そのような体験は、若くても、歳をとっていても貴重なものです。あまりにも年齢を重ねて疲れてしまっていると、挫折から這い上がることができなくなり、失意のうちに底に沈むような生き方を強いられることもあります。しかし、それでも行きている限りは人生は続いているとしか言えません。

レールの上というものは、快適に走っているときは実に気分がいいものです。しかし、自分で歩いていない分、どこに連れて行かれるかは分かりません。良いレールに乗ったと思っているときでも、少し先には破滅が待ち受けているかもしれません。たとえ事前にそれが分かったとしても、レールから降りるのは勇気が要ります。まず、そのレールに乗るためにどれだけの犠牲を払ったのかを考えるでしょう。損得計算をしてしまい、破滅が待ち受けているにも関わらず相変わらずレールの上を走り続けるということがあるかもしれません。そこまで行くと、執着です。

多いのは、誰かに勧められたからそのレールに乗っていて、あまり自分の頭で考えていないことです。レールの先に何があるかは分かっていたとしても、レールの脇にあるいろいろなものには目が向かないのではないでしょうか。本当に自分が欲していたものがそこにあったとしても、自分の頭で考えていない人は、素通りしてしまいます。

どん底にあっても希望はある

「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」は歎異抄の中の言葉として有名です。ここでいう悪人とは通常の平凡な人のことを指しており、世の中の殆どの人に当てはまります。そんな”悪人”であっても、往生、すなわち幸福になれるというのがこの言葉の主張であると思います。

心の調子が悪い時、レールから落っこちて人生の中でも良くない時であっても、諦めることはありません。どん底にあっても、そこに合わせることで生きることができるのです。お金も食料も衣服、住むところがなくなってさえ、空気があればこそ呼吸をして生きていけます。ここまで極端ではなくても、無いものを数えるよりは、そこに在るものをこそ愛でて大切にし、しかも執着しないようにすることが、幸福になれる一つの方法だと思われます。

かといって、管理人はそこまでどん底まで落ちたことがないので、まだまだ人生の苦しさ、楽しさ、本当のありがたさを知らないでいます。情けないことですが、自分にとってのリアルです。このままでは往生など、まだまだ出来ずに、因果の輪廻から出られそうもありませんね。


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