『GIANT KILLING』56巻の感想・ネタバレあり

ホビー

GIANT KILLING』56巻を読んだので、ネタバレありの感想を載せています。本編を未読で楽しみたい方は、こちらの記事は割愛してください。

サッカーの戦略的な面、クラブの経営や裏方事情、サポーターの視点など、いままでのスポーツマンガとは違う楽しみ方ができるのが、GIANT KILLING の面白いところでもあります。もちろん、スポーツマンガとして熱い展開を楽しむこともできるので、万人におすすめできるマンガです。

前巻までのあらすじ

達海が監督になり、下位争いの弱小チームからタイトルを狙えるクラブへと変身を遂げたイースト・トーキョー・ユナイテッド。アジアカップに向けて、ETUからは椿と夏木が代表に招集されます。強豪、オーストラリア戦で大活躍を見せる椿でしたが、奇跡的な逆転ゴールを決めたところで、親友の窪田にアクシデントが発生しました。

56巻のストーリー

代表のチームメイトである窪田にアクシデントが発生します。膝の靭帯を損傷する怪我を負い、担架で運ばれます。心の支えでもあった窪田の脱落は、椿のメンタルに決定的なダメージを与えてしまいます。

それまで、二人のコンビは、怪我で代表に選ばれなかったエース持田の穴を埋めるのに十分な活躍を見せていましたが、それが崩れてしまいます。花森は、持田のことを考え、椿に声をかけようとしますが、すでに椿の耳には仲間の声も届いていないようでした。

完全に集中力を欠いた椿は、ミスを犯しPKを献上します。これで4-4の同点。その後、椿を狙ったようにオーストラリアの大エース、サリバンが突入してきます。椿はサリバンを手で掴んで倒すファウルをし、レッドカードで退場になりました。その後、10人になった日本は、オーストラリアに追加点を許し、4-5で逆転され敗退。日本代表のアジアカップはベスト・フォーで終了しました。

精神的なダメージを負った椿は、その後に開かれた代表の取材も回避します。これが火に油を注ぐことになり、アジアカップのヒーローから一転、敗退の戦犯扱いを受けることになりました。ネット上での評判は最悪になり、「腰抜け」「クズ」の汚名を着せられます。

アジアカップでの敗退の責任が椿一人に集中している中、代表やクラブ関係者ら、周囲の人間は椿を守ろうとします。しかし、椿は取り返しのつかないことをしたということで頭がいっぱいになり、いままでの輝きを失っていました。ETUの練習でもまったく地に足がつかない状態になってしまいます。

そんな中、ETUの後藤GMは、アジアカップの会場で出会った鹿島のGM、猪口のことが気になっていました。チームとしてぶれない戦い方と、それを支えるメンバーの補強、育成に長けた猪瀬GMの存在は、ETUの後藤にとって刺激になりました。タイトルを取るためには、鹿島との直接対決は絶対に落とせない試合なのです。

そして、もう一つのタイトル、天宮杯の公式試合がやってきます。相手は徳島。二部リーグのチームですが、油断できない相手です。これから一戦も落とせない試合が続くなか、監督・達海は大胆な策を打ち出します。スタートメンバーのほとんどを、控えの選手や、今季出場機会のなかった選手たちで構成したのです。

その意図はピタリとハマり、前半戦から積極的に攻めるETUは一点の先制をします。この試合の出場選手たちは、来季はETUに残留できる可能性が低い選手たちです。にもかかわらず、高いモチベーションでゲームを戦うのでした。

感想

ここまでのストーリー的に、あまりに椿がよく出来すぎていたので、このあたりで展開が変わるかと思っていたらかなりひどいことになりました。精神的にチキンだった椿が表出してきてしまいます。代表で大活躍していた椿が脆いものだったことを改めて分からせるための意図があったのだと思います。

そして、椿がいない間に、ETUのサブ組にスポットが向けられました。サブ組は出場機会がもらえずに、活躍する場すらないという、プロとして非常に厳しい立ち場に置かれた人達です。そんな彼らがチームのために献身的な動きをするというのはなかなか考えさせられるところがあります。

いままでがうまく行き過ぎていたというところを引き締めるような展開の巻だったのではないかと思います。モーニングで連載されているだけあって、なかなかひねってきますね。

次巻が楽しみです。


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